2019年12月24日火曜日

vSAN Observer で取得した stats.html ファイルが正しく開けない場合の対処方法

vSAN Observer の取得について ストレージ性能設計・検証のすすめ① : vSAN 性能検証時に取得するべき情報 にて紹介しましたが、
取得した stats.html ファイルを Chrome などで開いてもグラフが表示されない、という相談を受けましたので回避策を共有します。

事象

vSAN Observer の stats.html を開くも
 グラフが表示されない

こんな事象です。
本事象は Chrome や Firefox などの最近のブラウザのセキュリティ設定が原因です。
規定値ではローカルファイルから他のファイル、URL のデータを読み込まない設定になっています。
※ IE や Edge は 2019年12月時点では大丈夫そうですが、そろそろ Edge も Chromium ベースになる様なので将来的にはブロックされるかもしれません。

回避策

回避方法は主に2つ
  1. ブラウザでローカルファイルを読み込めるように設定する(Chromeで可能、Firefoxは面倒なので触れません)
  2. vSAN Observer で取得したファイルを Web サーバ上に置きアクセスする(ローカルで Web サーバ立ててもOK)
本投稿では 1. の Chrome での回避方法をご案内します。
※ 2. の方法は恐らく Web サーバなら何でも大丈夫かなと思います。私は HCIBench を検証環境に立ててあるので、そこの Result フォルダに投げ込んでおいていつでも閲覧できるようにしています。

回避方法はシンプルで、Chrome を起動する際のオプションに
--allow-file-access-from-files
をつけて起動するだけです。
※ 起動する際は開いている Chrome を全て閉じてからオプション付きで起動します。

Windows であれば
"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --allow-file-access-from-files
とします。
※ Mac は持っていないので試してませんが、ググってみる限りターミナルから --allow-file-access-from-files をオプションで渡して起動すれば良さそうです。

ショートカットにオプションを加えて保存しておけば使い回しも効きます。


オプションが有効になっているかどうかの確認は、Chrome に chrome://version/
 と打ち込めば現在のオプションが確認できます。

コマンドライン "C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --allow-file-access-from-files --flag-switches-begin --flag-switches-end --enable-audio-service-sandbox

また、直接 cmd や PowerShell から Chrome をオプション付きで stats.html ファイルを開く事も可能です。
例えば、
C:\>"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --allow-file-access-from-files  "C:\vsan-observer-2019-12-xx.12-39-20\stats.html"

無事にグラフが表示されれば成功です。


2019年12月22日日曜日

ストレージ性能設計・検証のすすめ① : vSAN 性能検証時に取得するべき情報

今年、いくつか HCIBench 等を利用したストレージ性能検証の方法を紹介したところ、いろいろと性能設計や検証に関連しての質問、相談がありましたので整理してご紹介しようと思います。

本投稿は vExpert Advent Calendar 2019 の 12/22 分を担当させていただきました。
https://adventar.org/calendars/4289

色々書きたい事を集めていたら膨大な量になって情報探し難くなってしまったので、何個かに記事を分ける事にしました
また、以下の HCIBench に関連した投稿も参考にしていただければ幸いです。

 vSAN 性能検証時に取得する情報

現職 (vSAN 製品担当) になってから「性能が出ない」「挙動がおかしい」など、 vSAN 試験に関しての相談を受ける事が非常に多くなり、そんな時に構成や試験内容、パフォーマンスログについてヒアリングするのですが試験事後で情報が取れないなど問題の切り分けに苦労する事が多数ありました。

本投稿では vSAN 性能試験を行う際に必ず取得していただきたいパフォーマンス情報、構成情報などの取得方法、
どの様な時にどの情報を見て問題(性能限界やボトルネックなど)を切り分ける事が出来るか、以下6つツールを利用するポイントをご紹介します。
  1. vCenter でのパフォーマンス情報取得の有効化と vSphere Client での監視
  2. vSAN Observer ログの取得
  3. vSAN 構成情報 ( vSAN Support Information) の取得
  4. vSAN Performance Monitor でのモニタリング
  5. HCIBench でのモニタリングとログ取得
  6. PowerCLI での vSAN Stats ログの取得
※ 性能検証時のログ取得、障害などの切り分け等する際には①~③は必ず設定、取得してください。これがあるだけで問題解決への道のりが大幅に短縮されます。

① vCenter でのパフォーマンス情報取得(パフォーマンスサービスの有効化)と vSphere Client での監視

検証時に限った事ではありませんが、まずは vSAN パフォーマンスサービスを有効化してください。
この後紹介する vSAN Observer 程ではありませんが、リアルタイムで vSAN クラスタの性能情報を常時モニタリングする事が可能です。
※ 今回は vSphere 6.7u3 環境での画面でご紹介しています。

検証開始前に必ずパフォーマンスサービスの状態を確認してください。

通常はデフォルト設定で行いますが、特定の VM ストレージポリシーと併せて利用する場合は適宜設定してください。
※ 詳細モードなどは通常は利用しません。

また、本項後半の PowerCLI での性能情報のエクスポートにも関連しますが、デフォルト5分間隔で vCenter に保存されるログの間隔、精度は必要に応じて vCenter の設定から「統計情報」を変更してください。
通常は "5分毎1日保存” の箇所を "1分毎1日保存" に変更し、統計レベルを 1 -> 2 にする事でかなり詳細なログが保持されます。
障害切り分けなどでより詳細なログが必要な場合は レベル 3、4 等を選ぶ事もありますが、vCSA のストレージ容量をかなり消費しますのでご注意ください。
詳細は以下公式ドキュメントを参照ください。

vSphere Client での統計収集間隔の設定

vSphere Client 上での vSAN パフォーマンス情報の確認は、
vSAN クラスタ を選択し > 監視 > vSAN > パフォーマンス から確認するざっくりとした仮想マシンとバックエンドのパフォーマンス情報(IOPS/帯域/遅延/輻輳/未処理IO: Outstanding IO)などの他、


vSAN クラスタ を選択し > 監視 > vSAN > サポート > サポートのパフォーマンス から確認する詳細な情報があります。
こちらは vSAN Observer までの詳細情報ではないですが、個々のホスト毎の細かい状態が確認出来ます。

また、各ホストの 監視 > vSAN > パフォーマンス を選択する事でホスト毎の詳細をチェックする事も可能です。
Write バッファの状況や Cache ヒット率なども確認できます。

しかし、これらグラフ情報はリアルタイムで見る事が基本なので、事後の分析をしたい場合は次の vSAN Observer が重要となります。

② vSAN Observer ログの取得

性能試験で過大な負荷を掛けた場合や、性能試験と併せて障害動作を検証した場合などに IO 性能の低下(バッファ溢れや輻輳など)が発生した際に、
vSAN Observer ログを取得しておけば事後であっても検証時にどのような問題がどこで発生したのかを詳しく分析する事が出来ます。


vSAN 6.6 以降では ① でご紹介したパフォーマンスサービスがざっくりとした情報を vSphere Client 上で表示したり、vSAN 6.7u3 以降では vSphere Client 内で確認できるパフォーマンス情報がかなり詳細化しましたが、基本的にリアルタイムで見るための UI なので、検証事後の詳細分析をする場合などは vSAN Observer で --generate-html-bundle オプションを利用してログを保存しておいてください。

vSAN Observer は vCSA に root ログイン後、shell を起動、rvc で vCSA 自身にログインして利用します。

vsan.observer ~/computers/vSAN-Cluster/  --force --generate-html-bundle /tmp --interval 20 --max-runtime 1

※ 上記では HTML バンドルを /tmp に生成して、20 秒間隔で 1時間のログ取得を設定しています。

例)
VMware vCenter Server Appliance 6.7.0.40000
Type: vCenter Server with an embedded Platform Services Controller
Connected to service
    * List APIs: "help api list"
    * List Plugins: "help pi list"
    * Launch BASH: "shell"
Command> shell
Shell access is granted to root
root@vcsa [ ~ ]# rvc "administrator@vsphere.local"@localhost
password: *********
0 /
1 localhost/
> cd localhost/Datacenter/
/localhost/Datacenter> vsan.observer ~/computers/vSAN-Cluster/  --force --generate-html-bundle /tmp --interval 20 --max-runtime 1
Couldn't load gnuplot lib
Press + to stop observing at any point ...
2019-12-xx 11:39:20 +0000: Collect one inventory snapshot
Query VM properties: 0.27 sec (43 VMs)
Query Stats on esxi04.vsphere.local: 3.39+0.33 sec (on ESX: 0.21, json size: 2597KB)
Query Stats on esxi02.vsphere.local: 3.51+0.38 sec (on ESX: 0.17, json size: 2602KB)
Query Stats on esxi03.vsphere.local: 3.61+0.41 sec (on ESX: 0.20, json size: 2583KB)
Query Stats on esxi01.vsphere.local: 4.18+0.26 sec (on ESX: 0.18, json size: 2566KB)
Query CMMDS from esxi01.vsphere.local: 0.34 sec (json size: 57KB) 

~~ 省略 ~~

2019-12-xx 12:39:50 +0000: Generating Memory per-host HTML tabs ... 
2019-12-xx 12:39:50 +0000: CBRC wasn't enabled, skipping ...
2019-12-xx 12:39:50 +0000: Generating HTML (fill in template)
2019-12-xx 12:39:50 +0000: HTML length: 287029
2019-12-xx 12:40:03 +0000: Done writing HTML bundle to /tmp/vsan-observer-2019-12-22.12-39-20.tar.gz
/localhost/Datacenter> 
ここで最後に出力されたファイル名が表示されていますので SCP などでデータをダウンロードして分析に利用します。

tar.gz ファイルを解凍し、stats.html をブラウザで開くと検証時のパフォーマンスの詳細情報を閲覧することが可能です。
※ vSAN Observer のグラフが表示されない、という問題に出くわした際は以下の手順をお試しください。

以下は一例ですが、Overview の他、

各ホスト毎の vSAN ディスクの状況確認や、

より詳細に各 vSAN ディスクの状態を確認したり、

その他途中を省略しますが、CPU、メモリ、VMその他、ネットワークなど vSAN に関連するコンポーネントの状態を詳細にチェックする事が可能です。

以下のキャプチャの例では一部のホストのネットワークにエラーが起きている様です。

思った通りの性能が出ない時、vSAN Observer が取得されていれば何が原因で性能が発揮できないのか詳細に確認可能ですので必ず取得する様にしてください。

経験上、何等か性能問題が発生した際は、ネットワークやドライブのエラーや輻輳、同時処理要求の多さ(Queue Depth を上回る Outstanding IO など)のような物理レイヤに問題が潜んでいる事が多々ありました。
vSAN Observer  はそういった物理コンポーネントの問題を可視化して調査する事が出来る強力なツールです。

③ vSAN 構成情報 ( vSAN Support Information) の取得

vSAN Observer の情報と併せて必ず取得しておいて欲しいのが検証実施時の構成情報(vSAN Support Information : 健全性チェックログ) です。
vSphere Client で閲覧できる vSAN Health に関連する情報をテキストで一気に吐き出すことが出来、rvc にログインして出力する他、vCSA に root ログインして以下のスクリプトを実行するだけで一発で出力する事が出来ます。


root@vcsa [ ~ ]# python /usr/lib/vmware-vpx/vsan-health/vsan-vc-health-status.py
これ一発流すだけで、ESXi ホストの構成、仮想マシンデータの配置、各ディスクグループ毎のオブジェクトの状態、再同期中のステータス、諸々のコンポーネントバージョン、構成情報が一気に出力されますので、
Teraterm 等を利用している場合はログキャプチャを開始した後に実施するか、画面バッファを多めに設定して出力されたテキストを全てコピーペーストしてテキストファイルに保存するのが一般的な利用方法です。

また、vCSA ではなく ESXi にログインして個々のノードで取得する事も可能です。
何等か vCSA が障害でアクセスできない時などに各ノードのデータの健全性を確認する際には以下を実行します。
[root@esxi01:~] python /usr/lib/vmware/vsan/bin/vsan-health-status.pyc
 vSAN Support Information のログさえあれば、構成図がなくても大体の vSAN クラスタの構成、設計が分かりますので障害時の切り分けにも重宝します。
作業や検証時には必ず取得する様にしていただけると幸いです。

④ vSAN Performance Monitor でのモニタリング

vSAN Observer はリアルタイムで監視する際も vCenter にログインしてサービスを起動する必要がありますが、Flings で公開されている vSAN Performance Monitor <https://flings.vmware.com/vsan-performance-monitor>は PhotonOS とその上の Container で vSAN の詳細性能をリアルタイムモニタリングするためのサービスを提供します。

仮想アプライアンスとしての完成度はまだそれほど高くなく、起動時に仮想マシンハードウェアバージョンを更新する必要がある場合があったり、
IP アドレスは PhotonON にコンソールログインして手動で設定しなければならないなど、少し面倒なところもありますが、一度設定した後は vSAN Observer をよりグラフィカルにした UI で性能監視が可能です。

モニターできる性能情報は非常に多岐にわたります。

ダッシュボードは以下の様な感じです。

HCIBench 2.3.x 以降では vSAN Performance Monitor の機能そのものが HCIBench に取り込まれたので、HCIBench を利用して性能検証する際にはあえてデプロイする必要はなくなりました。

⑤ HCIBench でのモニタリングとログ取得

過去何回かご紹介した HCIBench <https://flings.vmware.com/hcibench>。

HCIBench で試験は vSAN に限らず vSphere 環境でデータストアとして ESXi がマウントしている環境であれば同じ負荷試験を実施できるので製品間、環境間で同一条件の比較ができるのでとても便利です。

2019年12月時点では Ver 2.3.1 となり、今年の初夏に投稿したバージョンからさらに進化して、④ でご紹介した vSAN Performance Monitor の機能も組み込まれたので、
HCIBench の試験を実施しながら vSAN Performance Monitor も自動で構成されるようになりました。

私が考える HCIBench のメリットは以下が大きいと考えます。
  1.  VDBench などのコンフィグを好みの試験パターンで自作出来て使いまわしができる(以前の記事参照)
  2. vSAN 以外にも、FC-SAN・iSCSI-SAN・NFS・その他HCI のデータストアも ESXi がデータストアとしてマウントしていれば同じ負荷を掛けられる
  3. v2.x 以降では試験結果が Excel でまとめてくれるのでレポート作成が容易
  4. vSAN 環境で試験をした場合は HCIBench VM 内に vSAN Observer を取得してくれる
  5. Grafana を利用したベンチマークのモニタリングの他、v2.3.x 以降では vSAN Performance Monitor の機能が実装されてリアルタイムでの監視がしやすくなった
とにかく複数パターンを組み合わせての長時間かかる性能試験が大幅に楽になりました。

HCIBench 2.3.x からはベンチマーク実行中に vSAN Performance Monitor も開ける様になりました。

以下は HCIBench 2.0 から実装された Grafana の Performance View

こちらは HCIBench 2.3.x から実装された vSAN Performance Monitor のUI。本家の vSAN Performance Monitor と全く同じ(たぶん)

二つ組み合わせる事で非常に使いやすくなったと思いますし、イベントなどの動態デモ展示に映える UI を並べる事が出来ます。

⑥ PowerCLI での vSAN Stat ログの取得

確か PowerCLI 6.5 辺りで実装された vSAN Stat (Get-VsanStat) の機能も 2019年12月時点の PowerCLI 11.5 ではかなり進化、使いやすくなっています。
PowerCLI であらかじめスクリプトファイルや 1Line スクリプトにしておく事で検証時にサクッと vCenter から vSAN 性能情報を CSV に吐き出させておく事が出来ます。

※ vSAN Stat (Get-VsanStat) で吐き出されるパフォーマンスログ情報は vCenter の統計情報の設定により丸められる時間が設定されます。
デフォルトは 5分 / 1日 : レベル1 となっているので、試験時に取得する情報の詳細度に合わせて 5分 -> 1分、レベル1 -> レベル2 などと設定を変更する事をお勧めします。
vCSA の容量を消費するので試験が終わったら設定は元に戻すようにしてください。

Get-VsanStat の詳細はヘルプを見て頂ければ記載がありますが、
-Name
        Cluster: Backend, VMConsumption
        VMHost: Backend, VMConsumption, HostNetwork, HostIscsi
        VirtualMachine: Performance
        HardDisk: VirtualDisk, Vscsi
        VsanDisk: Performance
        VsanDiskGroup: Performance
        VsanIscsiTarget: Performance
        VsanIscsiLun: Performance
-Entity
        Cluster
        VMHost
        VirtualMachine
        VsanIscsiTarget

などのタイプがあります。

絞り込まずまるっと取っておく場合はワイルドカード(*)も利用できますので、
私は以下の様な 1Line にまとめて置き、試験実施した後に1時間分、または1日分のログを取得しています。

# vSAN クラスタに関する性能情報
PS C:\> $cluster = Get-Cluster
PS C:\> Get-VsanStat -Entity $cluster -name *  -PredefinedTimeRange Last24Hours | Export-Csv -Path ./Get-VsanStat_Cluster_Log.csv -Encoding UTF8

# vSAN ノードに関する性能情報
PS C:\> $vmhost = Get-VMHost -Location $cluster
PS C:\> Get-VsanStat -Entity $vmhost -name *  -PredefinedTimeRange Last24Hours | Export-Csv -Path ./Get-VsanStat_VMHost_Log.csv -Encoding UTF8

# vSAN ディスクグループに関する性能情報
PS C:\> $vSANDG = Get-VsanDiskGroup
PS C:\> Get-VsanStat -Entity $vSANDG -name *  -PredefinedTimeRange Last24Hours | Export-Csv -Path ./Get-VsanStat_vSANDG_Log.csv -Encoding UTF8

エクスポートしたCSVファイルは取り方によっては数百万行になってしまい、Excel で編集しようにも大変な場合もありますのでその際はメトリックを絞り込んでください。
Excel に取り込んだ後はピボットグラフ化してスライサーをつけたテンプレート化する事で汎用的に利用可能なグラフシートとして活用可能です。

まとめ

以上、長文で並べましたが vSAN 性能検証する際には以上 6 つのポイントで、上から順にチェックしていただければ情報の取りこぼしなく、何か問題があった場合の解析も容易になりますのでお試しいただければ幸いです。

2019年11月2日土曜日

VMware の技術関連で有用な資料、セミナー・イベント資料の入手先

過去いくつか vSAN や Performance、TroubleShooting に関しての有用ドキュメント、Knowledge Base をまとめましたが、
それ以外にも VMware 関連で有用なドキュメントやイベント資料、セミナー資料をごっそりとダウンロードできるサイトがあるのでいくつかご紹介します。

私はプリセールスや営業という仕事柄、過去の資料を片っ端から PC にダウンロードして Google Drive などにも入れておき、Windows Search と Google Search の両方で欲しい情報を手元で検索できるようにする事で効率よく素早く調べ物できるようにしています。
PDF であればタブレット端末や kindle などでも閲覧できるのも便利です。

※ 今年投稿したその他の情報系記事


オンライントレーニング系

VMware 公式 WebCasts

https://portal.inxpo.com/ID/VMWare/12/

FaceBook や Twitter で VMware 公式の各チャンネルを登録しているとたまに案内される WebCast のまとめサイトです。
無償で視聴でき、スライド資料も PDF でダウンロード可能です。
過去実施された Webinar はいつでもオンデマンドで視聴でき、技術英語のヒアリングの練習にもなります。


公式ハンズオンラボ と その資料のダウンロード


ハンズオンラボというと https://labs.hol.vmware.com/ こちらのリンクを利用する方が多いと思いますが、http://docs.hol.vmware.com/catalog/ では 2014 年以降の各コースをプルダウンで切り替えながら一覧表示し、各言語で資料の直接入手(HTML・PDF)、気に入ったラボの立ち上げなど可能です。


一覧表示にはラボのテクノロジー、説明もテキストで検索できますのでブラウザのテキスト検索で探したいトレーニング、資料を素早く探し出せますし、
サイトの HTML ソースから資料のダウンロード先を抽出して一気にダウンロードする、といった絡め手を使って入手する事も可能です。
※ 詳細は以前の記事 調べものや自己学習に有用な Vmware ハンズオンラボ (HOL) のドキュメント にまとめております。

ラボの内容によってはかなり役立つスクリプトも手に入りますので、興味のある分野は一通り見ておく事をお勧めします。

VMware Learning Zone

https://vmwarelearningzone.vmware.com/

有償のものもありますが無償の Webinar も多数あります。

イベント・セミナー系

vFORUM・Evolve など日本国内イベント

https://vforum.jp/
https://vm-event.jp/evolve/

11月の vFORUM、5月~7月の Evolve の案内ページですが、現地にお越しできない場合でも参加登録しておくだけで後日の資料ダウンロードが可能です。

その他個別セミナー、オンラインセミナーなどのご案内

https://www.event-vmware.net/

Web セミナー含め、FB や Twitter で VMware Japan が告知している日本語でのセミナーはこちらのページでも告知しています。



VMworld オンライン

VMworld On-Demand Video Library

https://videos.vmworld.com/

2016年以降の VMware の年次イベント、VMworld in Las Vegas と VMworld in Barcelona のセッションビデオと資料が視聴・ダウンロード可能です。

また、VMware の William Lam さんが彼のブログ <https://www.virtuallyghetto.com/>と Github <https://github.com/lamw> で 2017年以降の VMworld のセッション資料の直リンクと、一括ダウンロードのためのスクリプトとセッションリストを公開していますので、とりあえず片っ端から資料を落としておきたい場合はこれらを活用してみて下さい。

公式技術資料の PDF ダウンロード

1~2年ほど前の公式 Web サイトのレイアウト変更で以前のような PDF 資料のダウンロード一覧は表示されず、HTML ドキュメントページの中に PDF の生成リンクが置かれています。
公式手順書は意外と良くできているし、パフォーマンスガイドやトラシューガイドも PDF 化して手元に置いておくと DC での作業時に重宝します。

https://storagehub.vmware.com/    (vSAN / HCI / SRM などストレージ系情報)
https://vspherecentral.vmware.com/ (vSphere など主要機能のベストプラクティス)




その他、便利なリンクを見付けたら適宜投稿を更新していきます。
ご参考まで

2019年10月14日月曜日

VMware のフラットデザインなパワポ用アイコンを手に入れる

長い間 SIer でプリセールスエンジニアとしても仕事をしていたので、PowerPoint で提案書を作成し、説明用のネットワーク図や構成図を Visio や Office の図形・シェイプでポンチ絵を書いてきました。
最近 VMware は各種アイコンをフラットデザインなものに変えてきており、従来公開されていた Visio っぽいアイコンなどは使われなくなり、特に HTML5 vSphere Client 含めた新しいデザインの UI (Clarity Design)で利用されているアイコンをどこで入手するのか分かり難くなっていますので、その入手方法含めて次の5点をご紹介します。


【参考】
以前の PowerPoint テンプレート集は今でも以下のコミュニティで公開されています。
VMware PowerPoint Icons and Images - 2Q12
https://communities.vmware.com/thread/400678

Vmware Partner Central などで PowerPoint 形式の製品提案テンプレートを入手

VMware パートナー会社にお勤めの方は Vmware Partner Central で提案テンプレートなどを利用したり、 "icon" などキーワード検索する事で アイコン集がヒットしますが現時点では旧式のデザインだったりで、まとまったアイコンセットとしての入手が困難な状況です。
Vmware Partner Central の各製品紹介 PowerPoint を日付でソートして探して、新しいものをダウンロードして使えそうなアイコンを自分で集めるのが手っ取り早い状況です。
※ Google で検索する際に vmware filetype:pptx site:vmware.com とファイル形式とサイトを絞り込んで検索かけてもヒットするかと思いましたが、ここ数年は PowerPoint 形式では公開されていない様でした。

vCenter などの Web UI から直接アイコンを入手する方法

vCSA や vROps、 Horizon View など HTML5 の UI が標準になり、画面で使われているアイコンは比較的簡単に入手できるようになっています。
ただ、画面右クリックで直接ダウンロードできるものは少ないので、画面上のアイコンなどを探るには Chrome など Web ブラウザのデベロッパーツール(F12ボタンで開く)を使うと便利です。
この方法ならば仮想アプライアンスへ直接 SSH・SCP などでログインできなくても必要なアイコンを気軽に入手できます。

ほしいアイコンがある画面で F12 キーを押してデベロッパーツールを開き、
[Sources] > [Page] を開くと HTML で読み込まれている各ファイルのツリーが表示されるので png ファイルや svg ファイルを探すことができますので、ダウンロードして PowerPoint に貼り付けてそのまま利用できます。
※ HTMLなどのソースから探すことができる方は対象を [Elements] から絞り込むことも可能です。

ちなみに vCenter UI の各所にある小さいアイコンは "svg-sprite.svg" などのいくつかのアイコンをまとめた SVG ファイルに集約されている ( SVG ファイルの中でいくつかのアイコンがグループ化されている ) のでそのまま使いまわすには残念ながら使い勝手が悪そうです。

この中から好みのアイコンを使うのであれば、SVG 形式のファイルを編集できるソフトを利用して必要なものを抜き出すか、Web ブラウザや PowerPoint で拡大表示させてキャプチャツールで切り取り、貼り付けする事も可能です。


※ SVG ファイルは Adobe の illustrator などのベクター画像を編集できるソフトで作成されています。フリーソフトでもいくつか利用可能で私は InkScape <https://inkscape.org/> を利用しています。一番最後に InkScape を利用してアイコンを取り出す方法をご紹介します。
※ この後紹介する SVG ファイルを PowerPoint に貼付して図形変換する方法ではこの "svg-sprite.svg" ファイルは使いにくいのでご注意ください。

仮想アプライアンスに SSH でアクセスできるなら "/lib/vmware-vsphere-ui/server/static/resources/" など各所に PNG ファイルや SVG ファイルがあるので find で探してみるのもよいかもしれません。

Clarity Icon を PowerPoint に利用する方法

上記で記した直接 Web UI からファイルを入手する以外にも、vSphere 6.7 HTML5 vSphere Client や vRealize Operations 7.x などで採用されている Clarity フレームワークのデザインで使われている各種アイコンは Clarity Icon として SVG フォーマットのものが公開されています。
(SVG : Scalable Vector Graphics =スケーラブル・ベクター・グラフィックス)

https://clarity.design/icons


上記 Web サイト上ではキーワードの絞り込みや、Solid(白抜き)への変更、Warning や Alarm のバッチを付けたりデザインを確認して、そのまま Web 画面上で呼び出すための CSS のコードもコピー可能です。(Clarity Icon は MIT ライセンスで提供されます

※ Clarity の Github Project の URL は以下
https://github.com/vmware/clarity

今回は Clarity Icon を PowerPoint 用のアイコンとして利用したいので画面上部の「Download All SVG Sets」をクリックして一括ダウンロードします。

ダウンロードした clarity-assets-master.zip を解凍しフォルダを開くと、
\clarity-assets-master\icons 配下に Clarity Icon でのカテゴリに合わせてサブフォルダが用意されています。
例えば technology フォルダを開くと各種の IT で使えそうなアイコンが多数確認できます。


※ Windows PC で SVG ファイルをサムネイル表示するためには別でプラグインアプリをインストールしておく必要があります。
参考までに私は以下を利用しています。
https://github.com/maphew/svg-explorer-extension/releases

アイコンファイルは SVG 形式で配布されるため、PowerPoint で自由に色を変えたり使うためには図形に変更する必要があります。

試しにSVG ファイルをExplorer上でコピーして PowerPoint に貼付してみます。
(デフォルトだと SVG Document オブジェクトとして貼付されます)
SVG ファイルはベクター画像なので拡大縮小しても画像がぼやけたり潰れたりせず便利ですが、PowerPoint で利用する際にそのままでは「塗りつぶしの色」「線の色」を指定すると下のように塗り分されたり、全ての枠線に色がついてしまいます。
そこで必要となるのが、画像を右クリックして「図形に変換」(またはメニューから > 書式 > 図形に変換)を実行して、Office 描画オブジェクトに変換する操作です。


変換後、見た目は変わりませんが右クリックで表示されるメニューが異なるのが分かります。
まず目的のアイコンに背景の枠が重なっているので「グループの解除」を実行しておきます。

グループを解除すると枠のオブジェクトが外せますので、選択して削除します。
枠を削除したら残りのオブジェクトを選択して、再度グループ化します。

再度グループ化するとアイコンは PowerPoint 標準の「図形の塗りつぶし」で自由に色付け出来ますし、グループ化したオブジェクトを個別に色変更する事も可能です。
この作業をすることで、拡大縮小しても画像がぼやけず、色も自由に編集できる万能アイコンが出来上がりますので、一つ一つ実行するのは手間ですが、使う頻度の高いものを変換して自身のアイコン集として纏めておくと使い勝手がとても良くなります。

Visio ステンシルから PowerPoint 用のアイコンを作成する方法

昔からの王道ですが、Visio のステンシルを PowerPoint 用アイコンに流用する事も可能です、
私もネットワーク図や構成図書く際に Visio もよく使っていましたが、Visio のステンシルを PowerPoint 等に「拡張メタファイル」として書式指定してコピーする事でPowerPoint 上で拡大縮小しても画質が崩れないアイコンを作る事が出来ます。

メジャーなところでは Visio Cafe で公開されている各メーカーアイコンがとても役に立ちます(Cisco や DellEMC はそれぞれのメーカーサポートサイトで Visio ステンシルを公開しています)。
※ 編集には Microsoft Visio のライセンスが必要です。
http://www.visiocafe.com/index.htm

個人的には「NetApp」の「CableConnecters」のステンシルが電源形状やネットワーク系ブル形状を分かりやすく表現できるので重宝していました。

ダウンロードしたステンシルを Visio の個人用図形に取り込み、

適当に図面に置き、それを選択 > Ctrl+C でコピーし、


PowerPoint 上で 「形式を選択して貼り付け」 > 「図(拡張メタファイル)」で形式指定して貼り付けます。
個人的には昔から NetApp の 3D のは妙に凝った電源形状やコネクタ形状をきれいに表現しているのでいろいろ活用しています。

※ 注意 :普通に PowerPoint に貼り付けると「Microsoft Visio 図面 オブジェクト」形式で貼り付ける事になり激烈にファイルサイズが大きくなるのでやめた方が良いです。多数のアイコンに一つでもこれが紛れると後から探すのが大変なので、常に「図(拡張メタファイル)」で貼り付ける癖をつけた方が良いです。


私は気に入ったステンシルから拡張メタファイルに変換したものや、上の方で紹介した Clarity Icon、各製品の PNG 形式のアイコンやメーカーロゴを自分用のアイコンテンプレートファイルに一纏めにして使いたいときにいつでも使えるようにしています。

意外な盲点、最近の PowerPoint 標準アイコンを利用する

最後に、最近の Office 2016/2019 や Office 365 に標準で実装されているアイコンの挿入機能も今風のフラットデザインのアイコンが揃っているので、一度使ってみるもの良いかと思います。
Office 2000/2003 の頃の妙にアメリカンな雰囲気のアイコンしかなかった頃から比べたらだいぶデザインも種類も進化しています。

標準のアイコンもベクター画像として格納されており、サイズ変更も色の変更ももちろん可能で、シンプルなデザインのアイコンが多く揃っています。

おまけ : InkScape を利用して vCenter 内のアイコンファイルから画像を抜き出す方法

"svg-sprite.svg" ファイルなどは SVG の中で画像がグループ化されているので、そのままでは PowerPoint で画像を抜き出すのは面倒です。

ここでは フリーソフト の InkScape <https://inkscape.org/> を利用した方法をご紹介します。
まず、vCenter から取り出した "svg-sprite.svg" ファイルなどを InkScape で開きます。
開いた画像を右クリックして「グループ解除」を実行します。

そして必要なアイコンを選択して、さらに「グループ解除」を実行。

するとアイコンが画像右上の方に移動してオブジェクトがばらされた状態になります。
少し面倒ですが、対象のアイコンが崩れないように選択して、再度グループ化してコピーします。

PowerPoint で「形式を選択して貼り付け」を選び、「図(拡張メタファイル)」として貼り付けます(画像 InkScape SVG として貼り付けても利用可能です)

この後は、上の方で書いたようにグループ化の解除と再グループ化を利用して余計なオブジェクトを取り除けば今風の Web UI で利用されている vCenter アイコンなどを抽出する事が可能です。

以上、長々と書きましたがベクター画像として拡張メタファイルのアイコンを集めておくと資料作成が捗り、見た目も統一された良い感じの資料が出来ると思いますので活用してみて下さい。