2020年3月29日日曜日

Lenovo Thinkvison M14 Type-C 接続ディスプレイのプチレビュー

久々に VMware 関連ではない投稿です。

新型コロナへの対策で2月以降ほとんど在宅勤務になり、業務時間中の Zoom や WebEx を利用したリモート会議・勉強会がひっきりなしに行われており、
ノート PC の画面が手狭になったためずっと欲しかった Lenovo の 14 インチモニタ Thinkvison M14 を買ってみました。

ThinkVision M14 のLenovo ショッピングページ
Thinkvison M14 の公式ページ

※ 値段はその時々で e クーポンの値引き率で異なってますが、私は 24% Off の税込 30,096 円のタイミングで購入しました。PC と一緒に購入するともっと値引かれるかも?

納品までの所要日数は、3月3連休前の18日に注文、20日に出荷され27日に到着したので新型コロナの影響でもっと遅れるかと思ってましたが一週間ちょっとで届きました。


数日使ってみて


Thinkpad X1 Carbon 5th と合わせて使ってますが、どちらも 14インチ FHD なので同じ目線で同じ解像度の画面を操作でき、何より X1C と同じノングレアなのがストレスなくて非常に使いやすいです。
リモート会議中、片方は全画面を共有、片方はメモ、資料作成用に利用などバランスよく使えます。

その他、普通の使い方のレビュー、製品紹介はその他多くの人が記事を書いているのでそちらにお任せして、
私が購入前に気になっていた映像入力、電源関連で確認したところを書き留めておきます。

映像入力関連

手持ちの PC、スマホで試したのは以下。
  • Thinkpad X1 Carbon 5th : USB Type-C (Thunderbolt 3), HDMI (Type-C 変換)
  • Thinkpad X220 : VGA (Type-C 変換)
  • Surface Pro 7th : USB Type-C
  • Pixel 3 : USB Type-C

映像出力 可能 なパターン

結論は、DisplayPort, Thunderbolt 3 など Type-C 経由での映像出力に対応している PC であれば Type-C ケーブル一本つなげば問題なく映像出力でき、非常に使い勝手が良いです。
PC 側が映像出力に対応した Type-C 搭載していさえすれば使えるので、今後のモデルであれば問題なく汎用的に使えそうです。

映像出力 不可 なパターン

使えないだろうと思っていたけど実際に試してみたものとして、
PC 側の HDMI ポートに HDMI-Type-C 変換ケーブル(使ったケーブルはこれ)を指して、Type-C を M14 側に接続した場合や、PC 側の VGA ポートから VGA-Type-C 変換コネクタ(純正品)を挿した M14 に接続した場合は映像出力はされませんでした。
なので、データセンターでの作業用モニタとしては使えないです。

また、Pixel 3 も USB 経由での映像出力に対応していないようなので不可でした。

電源関連

M14 は Type-C 経由の USB Power Delivery に対応しているので、
  • [電源] - <Type-C> - [M14] - <Type-C> - [PC]
  • [電源] - <Type-C> - [PC] - <Type-C> - [M14]
  • [PC (バッテリー駆動)] - <Type-C> - [M14]
での給電は問題なく行えました。

M14 経由での給電不可のパターン

以下の様な M14 を経由してさらに別のデバイスにデイジーチェーンで給電する事は不可です。
  • 給電不可
    [電源] - <Type-C> - [PC] - <Type-C> - [M14] - <Type-C> [スマホ]
また、手持ちの Thinkpad X1 Carbon 5th は対応している入力が 45W 以上なので、M14 に 45W 電源で給電しながら X1C の給電は不可で、
M14 経由で給電するには 65W 電源が必要でした。
Surface Pro 7th では 45W 電源経由でも Surface 側には 30W で給電されます。
  • 給電不可
    [電源 45W] - <Type-C> - [M14] - <Type-C> - [PC (Thinkpad X1C 5th)]
  • 給電可
    [電源 65W] - <Type-C> - [M14] - <Type-C> - (45W ) - [PC (Thinkpad X1C 5th)]
  • 給電可
    [電源 45W] - <Type-C> - [M14] - <Type-C> - (30W) - [PC (Surface Pro 7th)]

M14 本体の消費電力

PC をバッテリー駆動で利用している場合の M14 側の入力は 5V x 0.5A 程度で済むようで結構省エネです。

まとめ

映像出力と電力の入出力の具合がわかりましたので、自宅では
  • [電源 45W] - <Type-C> - [PC (Thinkpad X1C 5th)] - <Type-C> - [M14]
か、同時にスマホも充電する時などは
  • [電源 65W] - <Type-C> - [M14] - <Type-C> - (45W ) - [PC (Thinkpad X1C 5th)] - <Type-C> - Pixel
で使う事になりそうですが、65W は外出用で使っているのでテレワークが減ってきたら前者の運用がメインになりそうです。

3万ちょっとでかなり使い勝手の良いモニタ、良い買い物したと満足です。

2020年3月7日土曜日

Live Optics を利用した仮想化基盤の詳細アセスメント(2020年版)

一年と少し前に Live Optics を利用した仮想化アセスメントについて投稿し、昨年一年でかなりのアクセスがあり多くの方が興味を持っていただいている事がわかりました。

今回は先月2月17日に実装された「VM レベルのパフォーマンス情報取得・レポート化機能」が超有用だったので、どんな項目が取得できるようになったか紹介します。

※ 前回投稿
VMware HCI アセスメント(Live Optics)のすすめ
https://kwmtlog.blogspot.com/2018/12/vmware-hci-assessment.html

前回投稿からの Live Optics 機能強化・アップデート

前回の投稿の後、定期的に Live Optics は機能が強化されており、
2019年5月~6月 にはダッシュボード上にゲスト OS レベルの詳細情報(Virtual タブ)が追加され、Hypervisor から見たリソース利用状況と、ゲスト OS の中から見たリソース利用状況の違いを把握しやすくなり、

また、Live Optics のダッシュボードにデータをアップロードする事なくアセスメント対象のインベントリ情報を Excel にエクスポートする 「Inventory Mode」が実装、
そして、前回投稿記事にも追加しておりましたが、インターネットに接続できない環境(ダークサイト)でのアセスメント時の連続取得時間が従来の 24 時間から、最長 7 日間に延長されました。

2020年2月17日の Live Optics 機能強化 : VM レベルのパフォーマンス情報取得・レポート化機能

今回の機能強化の詳細はリリースノートに記載があります。
Release Notes: VM Performance Data (02/17/20)
https://support.liveoptics.com/hc/en-us/articles/360043510953-Release-Notes-VM-Performance-Data-02-17-20-

こんな感じの記載。
  1. Normal Live Optics Assessment based upon the duration selected (10 min, 4hr, 8hr, 12hr, 1 day…7 day).  This assessment collect upcoming or future data
  2. A VM performance run that is estimated 3 to 5 sec per VM will be needed to complete the VM Performance collection run.   This assessment collects up to the last 24hour of data that is stored in the vCenter.  The length of historical data recorded is set by the vCenter administrator.
今回の機能強化で、従来の決められた期間のパフォーマンスデータ収集の他に、
vCenter に保存された各 VM の過去 24 時間分の性能情報が一括取得できるようになりました(ログの詳細さは vCenter の統計レベルに依存)

このレポートがかなり強力で、個々の VM のリソース利用状況を、従来出力可能だったレポートと組み合わせて全体を分析する事で、
従来よりもより詳細なサイジングが可能になったほか、システムが持つ課題、未使用リソースの詳細、アンバランスやボトルネックなどの情報をより明確にする事が可能になりました。

ちなみに、以下の様なレポートです。
Excel データのダウンロードは各ダッシュボードの右上の「エクスポート」から「Download to Excel」を選択します。
2020年2月時点では Zip ファイルの中に従来のインベントリ情報がまとまった Excel と、今回新たに加わった詳細なパフォーマンス情報も追加されたシートの二つが確認できます。

ダウンロードしたファイルのうち、新しい Excel データは以下の様なシートです。
ちゃんとテーブルレイアウトとして各シートにまとまっているので、フィルタの利用やピボットテーブル・グラフでもすぐに活用できるほか、
以下の様に各行・列に条件付き書式を設定すれば負荷の偏りなども一目で分かり、非常に使い勝手が良いです。

Excel レポートに含まれる取得項目

リリースノートにもどのような項目が取得できるか記載ありますが、実際にエクスポートされるレポートの各情報を整理しましたので、これからアセスメントする場合の参考としていただければ幸いです。
性能値以外にも物理サーバの BIOS から取得可能な情報含めて vCenter・ESXi で認識されるインベントリ情報もまとまりますので新規導入時やメンテナンス時の棚卸にも活用できます。
※ 各取得項目の説明は私が勝手につけたものなので間違った認識のものがあるかもしれません、気付いた方はご指摘ください。

ESX-Hosts タブ

取得項目説明
Host-NameESXi サーバーの FQDN
Datacenter仮想データセンター名
vCentervCenter バージョン・Build 番号
Clusterクラスタ名
OSESXi バージョン・Build 番号
Manufacturerサーバー ハードウェアメーカー名
Modelサーバー モデル
Serial Noサーバー シリアル番号
CPU SocketsCPU ソケット数
CPU CoresCPU コア数合計
CPU DescriptionCPU モデル名
Net Clock Speed (GHz)CPU クロック数(全コア合計)
CPU Clock Speed (GHz)CPU クロック数(コア辺り)
CPU ThreadsCPU スレッド数(全コア*HT)
Memory (KB)メモリ容量
Local Capacity (GB)ローカルドライブ容量
Free Capacity (GB)ローカルドライブ空き容量
Used Capacity (GB)ローカルドライブ利用量
Guest VM CountVM 数
Number of NICsNIC 数
Number of HBAsHBA 数(ローカル AHCI など含む)
IP1vmk1 IPアドレス
IP2vmk2 IPアドレス
IP3vmk3 IPアドレス
Config Statusステータス
Boot Time前回起動日時

ESX-Performance タブ

取得項目 説明
Host ESXi サーバーの FQDN
Datacenter 仮想データセンター名
vCenter vCenter バージョン・Build 番号
Cluster クラスタ名
Peak CPU % CPU ピーク利用率(%)
Peak CPU (GHz) CPU ピーク利用量(GHz)
Average CPU % CPU 平均利用率(%)
Average CPU (GHz) CPU 平均利用量(GHz)
Peak Memory % メモリ ピーク利用率(%)
Peak Memory (MB) メモリ ピーク利用量(MB)
Average Memory % メモリ 平均利用率(%)
Average Memory (MB) メモリ 平均利用量(MB)
Peak IOPS IOPS ピーク
Average IOPS IOPS 平均
Average Read/Write Ratio Read : Write 比 平均
Peak Throughput MB/s ストレージスループット ピーク(MB/s)
Avg Throughput MB/s ストレージスループット 平均(MB/s)
Peak Read Latency Read 遅延 ピーク 
Peak Write Latency Write 遅延 ピーク 
Avg Read Latency Read 遅延 平均
Avg Write Latency Write 遅延 平均

Host-Devices タブ(Hypervisor がマウントしているデータストア情報)

取得項目 説明
Server Name(s) ESXi サーバーの FQDN
Device Name データストア名
Device Type データストアタイプ(クラスタ/ローカル)
Capacity (GB) データストア容量
Free Capacity (GB) データストア空き容量
Used Capacity (GB) データストア利用量
Vendor ストレージベンダー
Model ストレージモデル
Lun Type LUN タイプ
SCSI Level SCSI レベル
vStorageSupport VAAI サポート
Datacenter 仮想データセンター名
vCenter vCenter バージョン・Build 番号
VM Count VM 数

VMs タブ

取得項目 説明
MOB_ID MOB ID
VM Name 仮想マシン名
Guest Hostname 仮想マシン FQDN
IsRunning 起動状態
Power State 電源状態
VM OS ゲスト OS 種類
Disks 仮想ディスク数
NICs 仮想 NIC 数
Virtual CPU vCPU・vCPU コア数
Provisioned Memory (MB) メモリ割当量(MB)
Used Memory (active) (MB) メモリ利用量(アクティブ)(MB)
Consumed Memory (MB) メモリ消費量(MB)
Provisioned Memory (Bytes) メモリ割当量(Bytes)
Used Memory (active) (Bytes) メモリ利用量(アクティブ)(Bytes)
Consumed Memory (Bytes) メモリ消費量(Bytes)
Guest VM Disk Capacity (MB) 仮想ディスク容量(MB): ゲストOS内の認識
Guest VM Disk Used (MB) 仮想ディスク利用量(MB): ゲストOS内の認識
Guest VM % Occupancy 仮想ディスク利用率(%): ゲストOS内の認識
Virtual Disk Size (MB) 仮想ディスク容量(MB)
Virtual Disk Used (MB) 仮想ディスク利用量(MB)
VMware Tools Version VMware Tools バージョン
Connection State VM 接続状態
Template テンプレート VM
Unshared (MB) データストア未共有領域
Datacenter 仮想データセンター名
vCenter vCenter バージョン・Build 番号
Cluster クラスタ名
UUID UUID
InstanceUUID Instance UUID
Datastore データストア名
Host ESXi サーバーの FQDN
Guest IP1 ゲストOS IP アドレス 1
Guest IP2 ゲストOS IP アドレス 2
Guest IP3 ゲストOS IP アドレス 3
Guest IP4 ゲストOS IP アドレス 4
Boot Time 前回起動日時
Date Provisioned デプロイ日時
 Image Backup VADP バックアップ取得の有無

VM-Performance タブ

取得項目 説明
VM Name 仮想マシン名
MOB_ID MOB ID
Host ESXi サーバーの FQDN
Datacenter 仮想データセンター名
Cluster クラスタ名
Peak vCPU % CPU ピーク利用率(%)
Peak vCPU (GHz) CPU ピーク利用量(GHz)
Average vCPU % CPU 平均利用率(%)
Average vCPU (GHz) CPU 平均利用量(GHz)
Peak Memory % メモリ ピーク利用率(%)
Peak Memory (MB) メモリ ピーク利用量(MB)
Avg Memory % メモリ 平均利用率(%)
Avg Memory (MB) メモリ 平均利用量(MB)
Peak IOPS IOPS ピーク
Average IOPS IOPS 平均
Avg Read/Write Ratio Read : Write 比 平均
Peak Throughput MB/s ストレージスループット ピーク(MB/s)
Avg Throughput MB/s ストレージスループット 平均(MB/s)
Peak Read Latency Read 遅延 ピーク 
Peak Write Latency Write 遅延 ピーク 
Avg Read Latency Read 遅延 平均
Avg Write Latency Write 遅延 平均

Applications タブ

取得項目 説明
Server Name ESXi サーバーの FQDN
Software Title vSphere Edition
OS ESXi バージョン・Build 番号

※ 従来フォーマットのインベントリ情報はほぼ上記の情報でカバーできていますので割愛します。

ホスト、仮想マシンともに各リソースの利用状況の詳細、特に割り当てているけれど「使われていない」、「回収可能」なリソースが可視化でき、
ホスト間、データストア間のばらつき、過不足などのアンバランス、ボトルネックも明らかにする事が出来ますので、次回基盤更改時や、クラウドサービスなどに移行する際のサイジング、運用設計に役立つ情報が気軽に取得できます。

パブリッククラウドに移行した場合のコストシミュレーション機能が追加!

※ 追記 2020/05/26
出力した Excel レポートに Cloud Pricing という情報が追加され、AWS(VMCではない) / Azure / GCP など主要クラウドに移行した際のサンプルコストが出力されるようになりました。サクッとコスト比較できるので意外と便利。
※まだテスト段階の様で AWS の情報のみ
https://support.liveoptics.com/hc/en-us/articles/360046954413-Cloud-Pricing-AWS-04-04-2020-

既存で取得済みのアセスメントデータでも再度 Excel サポートを出力すると Cloud Pricing シートが追加されている事が確認できるはずです。


まとめ

「仮想化基盤のアセスメント」というと次回基盤更改時のサイジングの指標として用いられることが多かったのですが、
アセスメントを通してアンバランスやボトルネックなど、導入時には想定していなかったリソースの使われ方の実態・問題を明確化する事で、
本当に必要なサーバー台数、CPUスペック、ストレージ容量などの他、運用の見直し(DRSなどの自動分散機能、vROps を利用した常時リソース管理の必要性、vSAN などポリシーベースでのストレージ利用によるリソース最適化など)が可能になります。

現状の仮想化基盤の詳細な分析、課題の見える化に興味がある方はぜひお付き合いのある VMware 担当営業や DellEMC 担当営業、パートナー企業の担当営業の方などにお問い合わせ下さい。