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2024年4月26日金曜日

VMware by Broadcom サブスクリプションライセンスのカウント方法と注意点

2023年11月に VMware が Broadcom に買収され、ライセンスが大幅に変更となっています。

年末からここ数ヶ月で多数のアップデートが入ったことでネット上の情報を見ているといくつか古いまま情報もありますので、公式情報を元に確認できているライセンスの「考え方」や「カウント方法」をまとめます。

※ 本投稿では vSphere Foundation (VVF) と Cloud Foundation (VCF) のコアライセンスについてまとめていますが、その他の Add-on ライセンスについては別途整理する予定です。

Broadcom の会社として変更となるライセンスに関する背景や方針は以下の公式 Blog にて説明されているのでこちらを参照願います。

色々と変更となる点で皆様思うところはあるかと思いますが、価格・販売に関しては担当営業の方、またはパートナー様にお問い合わせください。

※ 記事内のいくつかの VMware 公式サイトリンクは 5/6 以降に新しい Broadcom 側のシステムに切り替わりが予定されております。5/6 以降で判明した新しいリンクへは順次変更をかける予定ですのでリンク切れの際はご容赦ください。

以下、長文なので見出しへのリンクを追加しておきます。

従来の VMware ライセンスと新しい VMware by Broadcom ライセンスの違い
今後のシングルライセンスキー(ソリューションキー)について
適切なライセンス数サイジングのためにアセスメントの活用

従来の VMware ライセンスと新しい VMware by Broadcom ライセンスの違い

従来の永続ライセンス (Perpetual License) と vSphere+ や VCF+ などの従来のサブスクリプションと、新しい VMware by Broadcom のサブスクリプションライセンスは似ている部分と全く異なる部分があります。

従来のライセンスは全て販売終了となり、今後は新しい VMware by Broadcom としてのライセンス (vSphere Foundation や Cloud Foundation など)に切り替わります。

新旧ライセンスのざっくりした比較

ライセンス単位

新しいライセンスの一番の違いとして、従来は CPU 単位 (1CPU 辺り 32 コア単位) に1ライセンスでカウントしていたものが、サーバーに搭載される物理 CPU が持つ物理コア数によりライセンスがカウントされます。

このコア単位ライセンスは 1 CPU あたり最小 16 コアが必要となります。

2024年4月2日火曜日

VMware Cloud Foundation 5.1.1 (VCF 5.1.1) の評価ライセンスモードについて

2024/3/26 に VMware Cloud Foundation 5.1.1 (VCF 5.1.1) がリリースされましたが、
このバージョンでは VMware by Broadcom 体制の新しいサブスクリプションライセンスに対応した他、初期構築時にライセンスキーを必要としない評価ライセンスモードでの構築が可能になりました。

この仕様変更により従来は検証環境の場合でも最初から vSphere / vSAN / NSX / Aria などのライセンスキーを用意する必要がありましたが、今後は評価ライセンスモードを利用することで構築から 60 日の評価期間はすべての機能を利用可能になります。

今までは Holodeck や VLC (VCF Lab Constructor) を利用したちょっとした検証時も評価ライセンスキーを用意する手間がありましたが、今後は素組みの vSphere と同じく初期構築後は 60 日間の評価モードが利用できるので、検証用途では非常に楽になりました。

※ 初期構築時以外にもワークロードドメインの追加時や、拡張時にも「License Later Mode」を利用することで、先にホストを追加しておき 60 日以内にライセンスキーを適用する非同期運用が可能です。

そのポイントを簡単に試したので記しておきます。

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