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2021年3月24日水曜日

Thinkpad X1 Nano Gen1 実機使用感レビュー

4年振りにノート PC を買い替えたので、久々に VMware 関連以外の投稿です。

4年間利用していた Thinkpad X1 Carbon Gen5 (2017) から新製品の Thinkpad X1 Nano Gen1 に乗り換えました。4年前に書いたレビューは以下。

X1 Nano そのものの詳細なレビューは The 比較のサイトや Engadget の紹介など他に素晴らしい記事が沢山あるのでそちらを参照してください。

※ 本投稿の最後に、X1 Nano において Zoom がクラッシュ・落ちる事象の回避策も追記しています。 Zoom 5.6.1 と Intel Iris Xe 27.20.100.9415 の組み合わせで改修されたようなのでまずはアップデートしてみてください。

※ また、S0 スリープと相性の悪いアプリが原因で復帰後に CPU が高騰してしまう事象の切り分けも別でまとめました。

購入した構成

今回は CPU は Core i7-1160G7、メモリ 16GB、NVMe SSD 1TB、US キーボード、WWAN 無し、タッチディスプレイ無し、Windows 10 Pro の構成しました。

1/30 に発注、当初は納期2か月強で 4/5 着で表示されていましたが、最終的に 3/13 に早まって到着。構成次第ですが WWAN 無し、Core i7-1160G7、US キーボードなら割と早そうです。

2月末にステータスが更新され、納期が早まり、

3/8 に出荷され、

土日挟んで 3/15 月曜になぜか着日指定で発送されて近所のヤマトに保管されていたので早めに持ってきてもらいました。

Thinkpad X1 Nano の気に入った点

とにかくコンパクト

実機を手にして思ったのは想像以上にコンパクトだった点。X1 Carbon Gen5 もそれ以前のモデルからかなりスリムになっていましたが、さらにコンパクトに軽量になりました。
Mac Book Air の 13 inch モデルより小さくて軽いので MBA が入る PC ケースやドキュメントケースなら流用出来ると思います。


A4 サイズのドキュメントケース (写真は Syrinx TSUTSUMU A3 DOCUMENT CASE) や、

ちょっとした外出に利用している TUMI の肩掛けカバンにも収まります。


コロナ禍で出社・外出の機会がかなり減りましたが、外出時にコンパクトさと軽さは武器だなと思います。

X1 Carbon 以前に使っていた X220 、X240 と重ねたところ圧倒的に薄くなっています。


X1 Carbon Gen5 と重ねる近い厚さに見えますが、実際には数 mm 薄くなっています。

キーボード (USレイアウト) がなかなか良いバランス

X1 Nano や X1 Carbon 2021 などで JIS レイアウトは記号キーが狭幅になり非難を買っている様ですが、元々 US レイアウト使っていたので今回も US レイアウトにしました。

キーで変更ところは "Insert" キーが "End" キーと合体して Fn キーと組み合わせて利用するようになり、右の Alt、PrintScreen、Ctrl キーが狭幅になった以外は以前とほぼ同じサイズ感で収まっています。

Insert キー使わないし打ち間違える事が多々あったので個人的に省略されて良かったです。


細かくサイズを比べてみると、一番右のバックスラッシュや Enter、Shift キーが元々広めに設定されていたのが短くなり、バックスラッシュは他と同じ 15mm です。

以下は X1 Carbon Gen5 の US レイアウト。
バックスラッシュや右 Shift のサイズが広めです。X1 Nano ではこの分がスリムになっています。

2 台並べるとこんな感じです。

打鍵感は色々な評価があると思います。外出時に数回使って悪くないなと感じてますが、私は普段家では Thinkpad Trackpoint Keyboard 2 を使っているので X1 Nano 本体のキーは打鍵感が浅さにはまだ完全に馴染めていません。

※ キーのテカリは気にしないでください...

Thinkpad X1 Nano 標準の 65W AC アダプタ vs GaN 65W AC アダプタ

今回発注時に Lenovo 65W USB Type-C GaN ACアダプター をオプションで購入しました。

Amazon でもっと安いのがありますが、一応電流量多いし保証がちゃんとついているのが良かったので 6,000 円オーバーでちょっと高めですが買ってみました。

結論として、これも非常にコンパクトで Type-C ケーブルも別売のものを付け替えられるので非常に良いです。



一番上が従来の 65W Type-C アダプタ、真ん中が X1 Nano の標準 65W Type-C アダプタ、一番下が GaN 65W アダプタ。
標準アダプタは意外と重いので GaN は買って正解かなと思います。


最初から GaN 65W アダプタ選べるようにしてくれれば尚良し。

外部ディスプレイとの接続

私はこの1年 WFH がメインで、Type-C 接続で EIZO FlexScan EV2795 とそこからデイジーチェーンでつないでいる Thinkvison M14 の 3面で仕事に利用しています。

EV2795 の様な Type-C 接続可能なモニタに Thinkpad Trackpoint Keyboard 2 やマウスの USB レシーバを挿しておき、Type-C 一本で接続することで充電も画面出力も可能な Dock として使えるので机周りがすっきりしてお勧めです。


X1 Nano も 3面 に対応出来ていますが、一部、ポップアップで開かれたウィンドウの文字の境界がぼやけてしまう事象や、Type-C 接続時に正しく映像出力が認識されなかったり、次項の Zoom の問題もそうですがグラフィックドライバ周りの品質が良くない印象です。

※ 下の例は外部ディスプレイ (EV2795 : WQHD) で Explorer や PowerPoint そのものは正しく表示されるのですが、名前を付けて保存などポップアップで別ウィンドウが立ち上がった際に対象ウィンドウの描画が霞んでしまう事象があります。


オーディオ系の不具合

外部ディスプレイ経由で外付けスピーカーや外付けカメラ・マイクを利用している際に、Fn + F1 や Fn + F4 でマイクやスピーカーの無効をした際に、
何等かアプリ側でマイクやスピーカーの InOut の処理が入った際に、無効にしたはずなのに解除されいきなり音声入出力がされてしまう事があります。
※ 恐らく、本体のみで運用していても再現するとは思います。

これもいつかは改修されると思うのですが、現時点のワークアラウンドとしては、
"コントロールパネル" > "システム" > "サウンド" > "関連設定" > "サウンドコントロールパネル" とメニューをたどり、マイクやスピーカーの詳細設定で「オーディオ拡張機能を有効にする」のチェックを外すことで回避はできます(デフォルトは有効)。

挙動がおかしいなと思ったらこの辺りをチェックしてみると良いと思います。






Thinkpad 2021 年モデルでの Zoom クラッシュ問題

※ 2021/4/3 追記
2021/04/01 に Windows Update に降ってきた Intel Display Driver 27.20.100.9415 (Intel Iris Xe) でどうやらこの問題は修正された様で、Zoom 5.6.1 との組み合わせでは Zoom のビデオレンダリング方法を "自動" とした場合も画面共有を行うことができました。Windows Update や Lenovo Vantage で更新してみてください。
※ 2021/4/20 追記
Windows Update でデグレした "27.20.100.9320" が公開・配信されてしまっているのでご注意ください。"27.20.100.9415" で出来ていた ビデオレンダリング方法を "自動" が使えなくなっています。 

※ さらに 2021/4/24 追記 

先日のデグレしたドライバの後、4/23 に配信された "27.20.100.9510" で改めてビデオレンダリング方法が "自動" でも Zoom が落ちないように再修正されていました。 


2021年3月時点で X1 Nano で Zoom に接続して自分や相手が画面共有したり、ビデオに背景を設定している場合、Zoom アプリがフリーズ、または繰り返して落ちる事象が Reddit などでも報告されていました。

上記でも報告がありますが、現時点で Zoom のビデオレンダリング設定をデフォルトの "自動" から "Direct3D9" へ固定設定にする事で回避可能なことを確認しています。

不具合を確認して以下の回避策が有効だったバージョン ※ 2021/3/24 時点

  • Zoom 5.5.4 (13142.0301)
  • Zoom 5.6.0 (589)

    Zoom のビデオ設定 > 詳細 > ビデオレンダリング方法 を "自動" から "Direct3D9" に変更


    X1 Nano 側のグラフィックドライバは現時点では不具合を確認した3月上旬時点は以下のバージョンです。

    • Iris Xe Graphics 27.20.100.9268 (2021/02/05)


    今後、Zoom なのか X1 Nano 側のグラフィックドライバなのかに修正が入って "自動" でも問題なく利用できる様になると思いますが、Zoom クラッシュするときは上記の確認がポイントです。

    ※ 2021/4/3 追記
    2021/04/01 に Windows Update に降ってきた Intel Display Driver  27.20.100.9415 (Intel Iris Xe) でどうやらこの問題は修正された様で、Zoom 5.6.1 との組み合わせでは Zoom のビデオレンダリング方法を "自動" とした場合も、問題なく画面共有を行うことができました。
    ただ、やはり不安定な時があるのでしばらくは "Direct3D9" のままでも良いかなと思います。"Direct3D9" のままで何か不都合があるわけでもないです。

    • Iris Xe Graphics 27.20.100.9415 (2021/03/22)




    ※ 2021/4/20 追記
    Windows Update でデグレした "27.20.100.9320" が公開されてしまっているのでご注意ください。"27.20.100.9415" で出来ていた ビデオレンダリング方法を "自動" が使えなくなっています。


    Windows Update、下位バージョンを公開日付を新しくして配信するのは酷い仕様ですね...

    ※ さらに 2021/4/24 追記
    先日のデグレしたドライバの後、4/23 に配信された "27.20.100.9510" で改めてビデオレンダリング方法を "自動" でも Zoom が落ちないように修正されていました。 


    その他、特定のソフトウェアとモダンスタンバイ (S0 スリープ) の相性が悪く起動後に CPU が多く使われ続ける問題の切り分けも以下にまとめましたのでご参考まで、、、


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