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2023年5月29日月曜日

vSphere 8.0 U1・vSAN 8.0 U1 機能強化・アップデート情報

vSphere 8.0 U1、及び vSAN 8.0 U1 が3月に発表され、4月18日に GA され一ヶ月以上経ってしまいましたが整理できてなかったので、今更ながら質問されたときの私自身のポインター用にまとめました。

公式のアナウンス関連はこちら

今回は vSphere、vSAN 以外にも PowerCLI と SRM/vSR と Converter にいい感じの Update が降ってきたのでご紹介

リリースノート

※ その後、2023/6/1 に vCenter と ESXi (特に vSAN) に関しての重大なバグ修正が入った vSphere 8.0u1a がリリースされているので特に既存環境からのバージョンアップ時には 8.0u1a を必ず使用してください。

Core Tech Zone Blog

公式 Blog 系

PowerCLI 関連の Update

Site Recovery Manager と vSphere Replication

今回も個人的に興味を持っている vSphere・vSAN の機能強化についてまとめました。

それぞれのページ内リンクはこちらから

vSAN 8.0 Update 1 で気になる機能強化

  • vSAN Disaggregated Storage (旧称 vSAN HCI Mesh)の機能強化、サポート拡大
    • vSAN ESA の Disaggregated Storage
    • vSAN ストレッチ クラスタの Disaggregated Storage (vSAN OSA)
    • 複数の vCenter Server を使用したクラスタ全体の Disaggregated Storage (vSAN OSA)
  • パフォーマンスの最適化、持続性・柔軟性の向上
    • vSAN ESA Adaptive Write Path
    • vSAN ESA Helper Threads による VMDK 単位の処理能力向上
    • vSAN ESA での持続性コンポーネント (Durability Components)
    • カスタマイズ可能なネームスペースオブジェクト
  • 管理の簡素化
    • vSAN ESA デフォルト ストレージ ポリシーの自動ポリシー管理
    • Skyline Health インテリジェント クラスタの健全性スコア、診断、修正
    • より詳細なパフォーマンス解析 (サンプリング間隔の短縮)
    • VM I/O トリップアナライザーのタスクスケジューリング
  • クラウドネイティブストレージ関連機能の強化
    • ESA におけるCloud Native Storage のサポート
    • Data Persistence Platform (vSAN DPp) の通常 vDS サポート
    • vSAN Direct Configuration を使用した Persistent Volume のシックプロビジョニング

vSAN は ESA (Express Storage Architecture) の機能拡大と旧称 HCI Mesh の vSAN Disaggregated Storage (日本語訳だと"分離されたストレージ"...とかなり変...)の強化が大きなポイント、その他管理系の機能の最適化が実施されました。

vSphere 8.0 Update 1 で気になる機能強化

これ以外にも多々、詳細はリリースノートや公式 Blog を参照願います。
やはり、無印 → U1 だと機能強化項目が多いですね

その他関連するプロダクトの最新情報

2023年5月17日水曜日

UEFI のブートエントリが見つからずにインストールした ESXi が起動できない場合の対処

 半年ほど前に Twitter にて呟いた ESXi 8.0 (or 7.0) が動いていた ESXi に ESXi 6.7 をクリーンインストールし直したら ESXi が起動しなくなってしまった事象について、備忘録としてここにもメモ _φ(・_・

事象

ESXi 8.0 が動作している検証環境 ( Intel Skylake | UEFI )を ESXi 6.7 で再インストール後、ESXi 6.7 が起動してこない、試しに ESXi 7.0u3 をインストールし直すと起動する。

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Booting from VMware ESXi
Boot Faild : VMware ESXi
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原因

ESXi 7.0 以降で UEFI の Boot Entry (ブートエントリ) "VMware ESXi" が作成されるようになり、ESXi 6.7 以前に戻した場合も UEFI の Boot Entry "VMware ESXi" を探しに行くが実態がなく起動ができない。

対処方法

詳細は以下の公式ドキュメントに記載がありました

手順的にはサーバー起動時の BIOS (UEFI) の設定メニューから Boot Order (起動順序) の画面を見ていくと、利用できない " Unavalable : VMware ESXi " がエントリされています。
※ PowerEdge Gen14 での例


ESXi をインストールしたデバイスの中を掘り下げて \EFI\BOOT\BOOTx64.EFI を選択。

指定した Boot Entry が一番最初に来るように Boot Order を変更。

無事に起動できました。



以上、普通は遭遇することは無いとは思いますが、検証環境など初期化して使い回す際はご注意ください。




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