2019年4月15日月曜日

HCIBench 2.0 のリリースと機能強化のご紹介

ストレージの性能検証、ベンチマークツールとして便利な HCIBench が 4/4 にメジャーバージョンアップして HCIBench 2.0 になりました。

https://labs.vmware.com/flings/hcibench

初のメジャーバージョンアップでかなり大きく変更が入り、

  • UI が Clarity ベースとなり HTML5 vSphere Client 等と似た雰囲気に進化
  • Grafana を利用したテスト中のリアルタイム性能モニタリング機能を実装
  • 従来の VDBench を利用したワークロードだけでなく、fio を利用した負荷テストも可能に
  • Easy Run のパターンが4パターンに増加

などの、見た目と使い勝手が大きく更新されています。

HCIBench については2年前の vExpert Advent Calendar 2017 の投稿で利用方法をまめていましたが、今回 GUI 含めて大幅にアップデートされたので改めてご紹介します。
※2年前のコミュニティに投稿した記事(旧EMC Community Networkの廃止によりそろそろ消えるはず…)
https://community.emc.com/community/support/japanese/blog/2018/07/04/hcibench-vsan-performancetest

メイン UI の Clarity 化

従来のひたすら縦に長かった UI から Clarity ベースの UI に生まれ変わり、
見栄えもすっきりしました。

細かい点は別の機会に改めてまとめようと思いますが、オプションの箇所がスイッチ式に変わり、ベンチマークツールも fio と VDBench のどちらかを選べる様になりました。
※ VDBench の方がワークロードファイルを直接カスタムする場合には項目が多いので、Oracle の利用許諾に同意される方は VDBench の方がより多くのパターンでテストできるので、 fio はその代替手段として用意されたものだと思います。

テスト毎のキャッシュクリア設定が分かりやすく

特に vSAN データストアに対して複数ワークロードを連続して流す場合は有効にする事が推奨されるキャッシュクリアの設定、
以前は特定ホストへの直接デプロイの設定と混在していて、初見で分かり難かった部分が分かりやすくなりました。

Easy Run が4パターンに増加

とりあえず負荷動作を確認したい場合などに重宝する Easy Run もパターンが4つに増えました。



fio がベンチマークツールで利用可能に

Oracle サイトから入手が必要だった VDBench に加え fio がデフォルトで利用できるようになりました。
パターンのカスタマイズでは UI として用意されている画面上では同じような設定が可能です。
私は直接 VDBench のワークロードのパターンファイルに重複排除値やループでパターンを書いて HCIBench に読み込ませる事が多かったので、そういった変則的な利用の場合は VDBench の方がいろいろな検証で使えるところは変わらない様です。
その辺りの変則的な使い方は次回まとめようと思います。
※ ちなみにfio もパターンファイルを直接カスタム可能です。

Grafana を利用したテスト中のリアルタイム性能モニタリング機能

個人的には性能検証がより簡易に、楽しく(?)なるアップデートがこの Grafana を利用した負荷テスト中のリアルタイム性能モニタリングの機能です。
負荷テストを開始すると「Here To Monitor」と画面上にリンクが表示され、開くとポート3000を利用した Grafana の画面に飛びます。
https://<HCIBenchIP>:3000/

モニタリング画面は VDBench と fio で若干異なり、VDBench 側で表示される 95th Percentile Latency などの画面が fio 側では表示されない様です。

複数パターンの負荷をまとめて掛けている際には今どの負荷が流れているのか、vCenter などを開かなくても、IOPS、遅延、R/W比、その他詳細が分かるのは非常に便利です。

VDBench Monitoring の画面例

https://<HCIBenchIP>:3000/d/vdbench/hcibench-vdbench-monitoring?

fio Monitoring の画面例 

https://<HCIBenchIP>:3000/d/fio/hcibench-fio-monitoring?


HCIBench は vCenter 、ESXi さえあればどんなストレージにも同一条件で負荷を掛け、レポートを Excelシートや、より詳細なデータにまとめてくれる強力な検証自動化ツールです。
次回はパラメータをカスタムして、通常とは異なるパターンでの HCIBench の負荷テストの活用例をご紹介したいと思います。

【次回の記事】
HCIBench を利用したベンチマークテストのポイントと効率化(1)

【次々回の記事】
HCIBench を利用したベンチマークテストのポイントと効率化(2)

2019年4月3日水曜日

vSphere 6.7 Update2 のリリースと 外部 PSC の「非推奨」化

本日 4/3、Vmware公式ブログにて vSphere 6.7 Update2 が発表されました。
(4/3時点だとまだリリースノートやバイナリは入手不可)

Announcing vSphere 6.7 Update 2, vSphere Platinum updates, and vSphere ROBO Enterprise

セキュリティ機能の強化やROBO向け機能の強化、vCenter 機能、vUM の強化など各種の改善が入いますが、
vCenter PSC の構成で 外部 PSC (Extarnal  PSC)が正式に「非推奨」と Update のアナウンスで案内される事となりました。
With vSphere 6.7 Update 2, VMware is announcing the deprecation of external PSCs.  
昨年秋の vSphere 6.7 Update1 リリース後に、同じく公式ブログや KB で外部 PSC は非推奨になる、とアナウンスされていましたが vSphere 6.7 Update2 からは正式に「外部 PSC は非推奨」となったのでこれから導入される、バージョンアップされる方は注意が必要です。

External Platform Services Controller, A Thing of the Past
Deprecation of the external Platform Services Controller deployment model (60229)

次期バージョン vSphere 7.0(?) では外部 PSC が廃止になる様なので、それに向けてConversion Tool を利用してバージョンアップ時に組み込み PSC(Emmbedded PSC)に変更する事が推奨されます。
ちなみに、このバージョンから Conversion Tool が GUI 対応になりましたので、vCenter 6.7u2 へのバージョンアップ時に 組み込みPSC にコンバージョンするのが良さそうです。

1年前、vSphere 6.7 / 6.5u2 のリリース時に公式ドキュメントの記載で外部 PSC の利用を推奨しないような記載になった事をブログ記事にしましたが、
今回明確に「非推奨」とされたことで VxRail などのアプライアンス製品のデザインも若干変わってくると思われます。
vCenter 6.7 での組み込みPSC(Enbedded PSC)が(強く?)推奨されるようです
https://kwmtlog.blogspot.com/2018/06/vcenter67-enbedded-psc.html