vSphere 6.7がGAされ2か月ほど過ぎましたが、改めて今後のvCenterのデプロイをどうしようか考える機会があり調べてたところ、Vmwareの公式ドキュメントの中でvCenter 6.7でのEmbedded PSCがやたらと強く推されていたのでご紹介します。
HTML5 vSphere Clientのエンハンスメントの話が多くて陰に隠れてしまいがちですが、
vCenter 6.7では上の図のように、vCenter組み込みの(Embedded)PSCでのリンクモードがサポートされるようになったのと、拡張などの制限が無くなりました。
PSC関連の変更点は以下の様なものとなります。
- 組み込みPSCのvCenterでも最大10台のvCSAとリンク可能
- vCenterHigh Availability (vCenterHA)も併用可能
- 従来のESXi 8台以上は外部PSCの推奨は無しに
- 6.0・6.5からのアップグレードの際に組み込みPSCへの変更が可能
- 5月にリリースされたvSphere 6.5u2にも6.7の組み込みPSCのポリシーは適用
このEmbedded PSCでのリンクモード、従来のvSphere 6.0、6.5では以下のKBに記載があるように非推奨となっていて、VCAP6-DCVのDesign試験などにも普通に出てくる"仕様"でした。
※ 6.0がリリースされた当時はこんな制限なかったのですが、いつからか非推奨になってしまいました。
vCenter 6.7(vCenter 6.5u2も)からはこの制限が無くなり、Embedded PSCが自由に使えるようになる程度に考えていたのですが、
ドキュメントを読んでいくとVMwareがかなりEmbedded PSC構成を推している事が分かりました。
ドキュメントを読んでいくとVMwareがかなりEmbedded PSC構成を推している事が分かりました。
むしろ180度方針転換してExternal PSCを非推奨にしているようにも見えます。
公式ドキュメントに以下の記載があります。
vCenter Server および Platform Services Controller のデプロイ タイプ
■Embedded PSCについて
Embedded PSCの項目には「Platform Services Controller が組み込まれている vCenter Server をインストールすることには、次のようなメリットがあります」と、メリット推しの説明。
- vCenterとPSC間のWebClient利用時の接続性と名前解決の問題が無い
- 管理する仮想マシンが少なくて済む
- バックアップもvCenterのみで良い
等のメリットがあります。
■External PSCについて
一方、External PSCの説明の項は、メリットの説明は無くデメリットの説明のみ…
「外部 Platform Services Controller を使用する vCenter Server をインストールすることには、次のようなデメリットがあります」
今までExtenal PSCをあれだけ推奨していたのに、180度方針が変わったようです。
vSphere 6.7の新規導入の他、バージョンアップ、移行を検討されている場合は、そのタイミングでEmbedded PSCタイプに変更も可能ですので今後は管理をシンプルにするためにEmbedded PSCでの運用を検討されては如何でしょうか?
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