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2025年4月14日月曜日

vSphere Hypervisor (無償版 ESXi) の提供再開と入手方法、通常版との比較

2025年4月10日(日本時間11日)に公開された ESXi 8.0 U3e (P05) のリリースノートに、vSphere Hypervisor (無償版の ESXi)の提供再開が追記されました。

Broadcom makes available the VMware vSphere Hypervisor version 8, an entry-level hypervisor. You can download it free of charge from the Broadcom Support portal (https://support.broadcom.com/group/ecx/free-downloads).

※ 4/15 追記 : KB の説明に若干の追記があったので以下参照

Broadcom makes available the VMware vSphere Hypervisor version 8, an entry-level hypervisor. 
No Broadcom support is available for this offering and it is for non-production use. vSphere Hypervisor cannot connect to vCenter and therefore cannot be centrally managed. 
You can remotely manage individual vSphere Hypervisor hosts by using the VMware Host Client. vSphere Hypervisor supports a maximum of 8 virtual CPUs per virtual machine. 
You can download it free of charge from the Broadcom Support portal (https://support.broadcom.com/group/ecx/free-downloads).

※ 元々 vSphere Hypervisor の提供は Broadcom による VMware の買収完了後に提供が終了となっていましたが、改めて提供方法を変更して再開されました。

本投稿では再開された vSphere Hypervisor のバイナリの入手方法、通常版の ESXi との違い、従来の vSphere Hypervisor との違いなどを解説します。

本投稿の内容

vSphere Hypervisor (無償版の ESXi) の入手方法

前回の投稿「2025年3月以降の vSphere ESXi ・ vCenter のパッチダウンロードとアップデート方法」の冒頭で記しましたが、2025年2月末の Broadcom サポートポータルのソフトウェアの配布方法の変更により、有効なサブスクリプションを持つユーザーがダウンロードできるソフトウェアと、フリーで提供されるソフトウェアのダウンロードが明確に分けられました。

昨年末に無償化された VMware Workstation Pro や Fusion Pro はフリーで提供されるソフトウェアに分類されていましたが、今回の vSphere Hypervisor も同様のカテゴリにて配布されます。

Broadcom サポートポータルのアカウントが未作成の場合は作成してください。Gmail などフリーメールアドレスを利用したアカウントの場合も、今回の vSphere Hypervisor や VMware Workstation Pro など無償化された製品はダウンロードできます。


Broadcom サポートポータルの「My Download」を開くと、従来はサブスクリプションのエンタイトルメントを持たないアカウントでも全製品の一覧が表示されましたが、2025年3月以降は非表示となります。

Free Software Downloads available HERE のリンクをクリックし、https://support.broadcom.com/group/ecx/free-downloads を開きます。

VMware 以外のソフトウェア製品も表示されるのでフィルタする場合は Division 欄で VMware のチェックを入れるか、


Product Name を "VMware" などで絞り込んでください。 Workstation Pro や Fusion Pro に並んで、下の方に "VMware vSphere Hypervisor" がリストされます。
※ 今回、併せて "VMware vSphere ESXi Drivers" も追加されました。


2025年4月11日時点では Release Note にある通り、ESXi 8.0U3e (P05) のみが表示されています。


再公開された vSphere Hypervisor のダウンロードは ISO イメージのインストーラファイルのみが公開されており、オフラインバンドル (オフラインデポ)の Zip ファイルは無いようです。

ダウンロード直リンク

右側の雲のアイコンをクリックしてダウンロードできます(初めてダウンロードするときは "I agree to theTerms and Conditions" のチェックボックスが表示されるのでエンドユーザー規約を確認の上、チェックを入れてください)。


アカウントに住所設定がされていない場合、製品輸出入規制の制約に関連して、アカウントに国、住所などの連絡先が設定されてる必要があるためメッセージが表示されます。画面に沿って必要事項を入力してください。


"I agree to theTerms and Conditions" を以前にチェックしている場合はそのままダウンロードできるはずです。

ここでダウンロード可能な vSphere Hypervisor の Build 番号は、Release Note に書かれている 24674464 と異なり、24677879 と表示されています。この違いについては後述します。

ISO イメージがダウンロードできたら、今まで通りインストーラとして初期セットアップに利用したり、既存の vSphere Hypervisor のバージョンアップに利用できます。

通常版の ESXi と vSphere Hypervisor は何が違うのか?

落とした ISO を比べてみると無償版の vSphere Hypervisor のほうが Build No が大きく、ファイルサイズも僅かに大きい。

  • (通常版) VMware-VMvisor-Installer-8.0U3e-24674464.x86_64.iso 648341504
  • (無償版) VMware-VMvisor-Installer-8.0U3e-24677879.x86_64.iso 648374272

通常版の ESXi 8.0 U3e は Build No 24674464 でファイルサイズは 648,341,504 Byte、無償版の vSphere Hypervisor ESXi 8.0 U3e は Build No 24677879 でファイルサイズは 648,374,272 Byte

Metadata 内の BaseImage のコンフィグを見比べるとコアパッケージと一部のドライバ周りで9個ほどそれぞれの Build No のものがありますが、基本的には同一のようです。

イメージプロファイルも同じように Build No 入りで別のプロファイルです。

  • ESXi-8.0U3e-24677879-standard
  • ESXi-8.0U3e-24677879-standard

vSphere Hypervisor (無償版の ESXi) のライセンス状態

無償版 ESXi 8.0U3e は新規インストールすると無期限の vSpehre Hypervisor ライセンスが適用された状態で起動します。

機能は従来の vSphere Hypervisor と同じく、8 vCPU までの VM をサポートする制限がかかっています。当然、vCenter Server 配下iに登録することなどはできず、Standalone での利用が前提です。

※ ライセンスキーは無償版とはいえ直接公開するのはよろしく無いので各自で確認してください。

デフォルトで入っている vSphere Hypervisor ライセンスキーを削除すると、期限切れの状態となり、仮想マシンの作成・起動含めた操作ができなくなります。

新規インストールした際の 60日評価モードは利用できないので、それらが必要な場合は通常版のインストーラを利用します。


再度、vSphere Hypervisor のライセンスキーを当て直したり、別の商用ライセンスキーを適用することは可能です。

vSphere Standard や vSphere Foundation などのライセンスキーを適用すれば通常の ESXi と同じく vCenter Server に組み込めます(商用ライセンスキーの適用はサポートされる構成です)

ちゃんと機能も限定解除されます。

Build No、イメージプロファイルが通常版とは異なりますが、今後パッチを適用する際にプロファイルを更新することで Build No も通常版と同じになります。

vSphere Hypervisor (無償版の ESXi) の ISO を利用したバージョンアップ時の操作、注意点

再公開された vSphere Hypervisor (無償版の ESXi) は ISO イメージのインストーラのみで、Zip のオフラインバンドルはありません。

既存で利用している vSphere Hypervisor をバージョンアップする際には ISO をマウントしてホストの再起動からアップデートを適用する方法で対応します。

※ ISO インストーラのみの提供なので、個別のドライバ VIB などをインストールしている既存環境の場合、バージョンアップができない場合があります。

ESXi 8.0.x (ライセンス適用済み) に無償版 ESXi 8.0U3e を適用してみる

ライセンスが適用された ESXi 8.0.x、または 60日評価モード期間中の ESXi 8.0.x に無償版 ESXi 8.0U3e を適用した場合、元のライセンスキー、または評価モード状態が維持されます。

試しに ESXi 8.0U3 (ESXi-8.0U3-24022510-standard) に vSphere Foundation のライセンスを当てて無償版 ESXi の ISO でバージョンアップしてみます。

60日評価モードの ESXi 8.0U3

VVF ライセンス適用後の ESXi 8.0 U3

無償版 ESXi 8.0U3e の ISO イメージをマウントして再起動、アップグレードを実行


バージョンアップを実行後のイメージプロファイルは ESXi-8.0U3e-24677879-standard に更新されています。

バージョンアップ前に適用したライセンスは維持されます。

なお、60日評価モードを利用している ESXi をバージョンアップした際は評価モードの残日数が引き継がれます。

ESXi 7.0.x (ライセンス適用済み) に無償版 ESXi 8.0U3e を適用してみる

ESXi 7.0.x に vSphere Hypervisor ライセンスを適用した状態で無償版 ESXi 8.0U3e の ISO イメージを利用してバージョンアップしてみます。



ISO からバージョンアップします。


メジャーバージョンアップなので、評価モードに戻るよ、のメッセージ。

メジャーバージョンアップ完了後、イメージプロファイルは ESXi-8.0U3e-24677879-standard に更新されています。

ESXi 7.0.x のラインセンスは ESXi 8.0.x では利用できないので 60日評価モードで起動します。これは元々の通常版 ESXi でのメジャーバージョンアップ時の挙動です。


vSphere Hypervisor のライセンスが適用された状態では起動しないので要注意。 無償版 ESXi 8.0U3e の vSphere Hypervisor ライセンスキーが必要な場合は、空き PC や Nested ESXi 上にインストールして、ライセンスキーをコピーしておいてください。

60日評価モード状態で vSphere Hypervisor で利用できること以上の設定を行うと、vSphere Hypervisor ライセンスキーの適用ができないので注意してください。キーを当てる場合は当該機能の設定を初期値に戻す必要があります。

ESXi 6.7.x (ライセンス適用済み) に無償版 ESXi 8.0U3e を適用してみる

ESXi 6.7.x からのバージョンアップも ESXi 7.0.x のときと同様です。

ESXi 6.7 以前と ESXi 7.0.x 以上では ESXi 起動領域のパーティションレイアウトが異なるため、アップグレード時のメッセージが異なります。


再起動後、ESXi 8.0U3e は評価モードで起動します。vSphere Hypervisor ライセンスキーが必要な場合は前述した通り、別途新規でインストールした環境からキーをコピーします。

vSphere Hypervisor (無償版の ESXi) の機能制限、利用規約

機能制限

vSphere Hypervisor の機能制限は従来通りで、Standalone で動く前提のため vCenter Server への接続はできず、vCenter Server が提供する機能 (Clone、vMotion、HA など) は利用できません。

仮想マシンの作成 (1VM 辺り 8 vCPU まで)、削除、起動・停止、Snapshot の取得、OVF のインポート・エクスポートはサポートされます。

ESXi として標準スイッチ (vSS) を利用した NIC チーミング、外部ストレージのマウンドなどはサポートされます。 

PowerCLI や REST など API での仮想マシン操作などは非サポートなので要注意。

利用規約

EULA (End User License Agreement) は ESXi の以下で確認できます。

/usr/lib/vmware/weasel/EULA

内容は非常に長いテキストなので割愛しますが、公開された Web 上では以下の Broadcom の契約ドキュメントサイトに掲載されたものとおそらく同一です。

製品ごとの細かいライセンス仕様については SPD (Product Specific Documentation) に記載があるのですが、vSphere Hypervisor としてのカテゴリは現状無いようです。

Workstation Pro や Fusion Pro は VMware Desktop Hypervisor Pro として SPD があるので、これに準拠するのか? 情報が追加されたら追ってここにも記載します。



2023年5月29日月曜日

vSphere 8.0 U1・vSAN 8.0 U1 機能強化・アップデート情報

vSphere 8.0 U1、及び vSAN 8.0 U1 が3月に発表され、4月18日に GA され一ヶ月以上経ってしまいましたが整理できてなかったので、今更ながら質問されたときの私自身のポインター用にまとめました。

公式のアナウンス関連はこちら

今回は vSphere、vSAN 以外にも PowerCLI と SRM/vSR と Converter にいい感じの Update が降ってきたのでご紹介

リリースノート

※ その後、2023/6/1 に vCenter と ESXi (特に vSAN) に関しての重大なバグ修正が入った vSphere 8.0u1a がリリースされているので特に既存環境からのバージョンアップ時には 8.0u1a を必ず使用してください。

Core Tech Zone Blog

公式 Blog 系

PowerCLI 関連の Update

Site Recovery Manager と vSphere Replication

今回も個人的に興味を持っている vSphere・vSAN の機能強化についてまとめました。

それぞれのページ内リンクはこちらから

vSAN 8.0 Update 1 で気になる機能強化

  • vSAN Disaggregated Storage (旧称 vSAN HCI Mesh)の機能強化、サポート拡大
    • vSAN ESA の Disaggregated Storage
    • vSAN ストレッチ クラスタの Disaggregated Storage (vSAN OSA)
    • 複数の vCenter Server を使用したクラスタ全体の Disaggregated Storage (vSAN OSA)
  • パフォーマンスの最適化、持続性・柔軟性の向上
    • vSAN ESA Adaptive Write Path
    • vSAN ESA Helper Threads による VMDK 単位の処理能力向上
    • vSAN ESA での持続性コンポーネント (Durability Components)
    • カスタマイズ可能なネームスペースオブジェクト
  • 管理の簡素化
    • vSAN ESA デフォルト ストレージ ポリシーの自動ポリシー管理
    • Skyline Health インテリジェント クラスタの健全性スコア、診断、修正
    • より詳細なパフォーマンス解析 (サンプリング間隔の短縮)
    • VM I/O トリップアナライザーのタスクスケジューリング
  • クラウドネイティブストレージ関連機能の強化
    • ESA におけるCloud Native Storage のサポート
    • Data Persistence Platform (vSAN DPp) の通常 vDS サポート
    • vSAN Direct Configuration を使用した Persistent Volume のシックプロビジョニング

vSAN は ESA (Express Storage Architecture) の機能拡大と旧称 HCI Mesh の vSAN Disaggregated Storage (日本語訳だと"分離されたストレージ"...とかなり変...)の強化が大きなポイント、その他管理系の機能の最適化が実施されました。

vSphere 8.0 Update 1 で気になる機能強化

これ以外にも多々、詳細はリリースノートや公式 Blog を参照願います。
やはり、無印 → U1 だと機能強化項目が多いですね

その他関連するプロダクトの最新情報

2022年12月2日金曜日

vSAN データストアの容量サイジングの考え方 (vSAN 6.7 / vSAN 7.0 / vSAN 8.0)

4年前の vExperts Advent Calendar で vSAN の各バージョンにおけるストレージ消費量を比べましたが、仮想マシンのデプロイ方法やストレージポリシーによってストレージがどの様に消費されるかは前回一通り確認しましたが、基本ルールは今のバージョンでも変わっていません。

今回は前回の続きのような感じで 過去に VMTN や Dell Community で vSAN のサイジングや容量監視に関連した質問と回答のポイントをまとめ、最新バージョンの vSAN における容量サイジングの考え方や推奨をご紹介します。

本記事は年末恒例の vExperts Advent Calendar 2022 の二日目を担当しております。

4年前の記事はこちら

本投稿の見出し

2022年10月6日木曜日

vSphere 8.0・vSAN 8.0 機能強化・アップデート情報

発表からだいぶ時間が経ってしまいましたが、8月末に開催された VMware Explore で最新の vSphere バージョンである vSphere 8.0、vSAN 8.0が発表、さらには従来の vRealize 製品群が VMware Aria とブランドが変更される事も発表されました。

※ 毎年晩夏に開催されていた VMware の年次イベント VMWorld が 今年から VMware Explore となりました。

覚え書きを兼ねて公式情報へのリンクと個人的に気になる部分を整理しておきます。

公式のアナウンスはこちら

vSAN 8 関連

Aria・VCF 関連

その他、公式 Blog や Tech Zone に多く記事が上がっているので上記リンクからたどってみて下さい。

今回も個人的に興味を持っている vSphere・vSAN の機能強化についてまとめました。

それぞれのページ内リンクはこちらから

2021年7月15日木曜日

PowerCLI を利用した vSAN 再同期帯域制御 の調整

 vCenter 7.0u1 の vSphere Client から vSAN の再同期時の帯域制御のメニューが無くなりました。

これは vSAN 6.7u1 / 6.7u3 で実装された Adaptive Resync や Parallel Resync  によってデータの再配置、再同期の時のスロットリングが適切に制御される様になったからです。

今回は昨年 7.0u1 がリリースされた時に試しておきながらまとめるのを忘れていた PowerCLI での再同期帯域調整(Resync throttling) についての覚書です。

Adaptive Resync については以下の Core TechZone VCF Blog の記事が詳細に書かれています。

※ Adaptive Resync はディスク I/O 遅延をトリガーに作動しますが、ネットワーク遅延については検知されません。

そのため、別の要因でネットワーク帯域が飽和している場合などで、NIOC による制御を行ったとしても vSAN トラフィックとして確保された中で再同期トラフィックがフロントエンドのトラフィックを圧迫してしまう可能性もあります。

その時は PowerCLI を利用した手動の制御が可能です。

追記 : 2024年7月に以下の KB が公開され、正式にネットワーク逼迫時のワークアラウンドとしてサポートされました。

※ このワークアラウンドは vSAN OSA 用です、vSAN ESA には有効化されません。

また、KB のスクリプトは以下で紹介する Set-VsanClusterConfiguration -ResyncThrottlingMbps オプションではなく、VMware.Vsan.Views.ResyncIopsInfo オブジェクトの ResyncIopsLimitConfig.ResyncIops を指定して設定していますが、結果は同じです。

2021年6月24日木曜日

仮想マシンの OVF・OVA エクスポートと仮想ディスク形式

先日 VMTN に仮想マシン、仮想ディスクのバックアップ・リストア時のディスクタイプの挙動について質問があり、久しぶりに OVF / OVA への仮想マシンエクスポート・インポートの挙動を試したのでその覚え書き。

※ 2025/2/15 : 旧 VMware Docs、VMware KB のリンクを Broadcom.com に修正

OVF (Open Virtualization Format) / OVA (Open Virtualization Format Archive)

OVF (Open Virtualization Format) は DMTF (Distributed Management Task Force) で規格化された仮想化環境共通の仮想マシンテンプレート形式みたいなものです。
※ 異なる仮想化環境間での仮想マシンの動作互換性を保証するものではありません。

OVF (Open Virtualization Format) は vSphere 環境では以下のファイルで構成されます。

  • .ovf ファイル : 仮想マシンの構成情報、仮想ハードウェア情報などが xml 形式で記載されたファイル
  • .mf ファイル : マニュフェス。各ファイルの SHA ダイジェスト値が記載されたファイル
  • .vmdk ファイル : 仮想ディスク。vSphere ESXi 環境だと VMDK ファイルですが、他の Hypervisor 環境では別形式の場合もあります
  • .nvram ファイル : vSphere ESXi 環境では vSphere 6.7 以降に含まれます。.nvram ファイルが含まれていると 6.5 以前の環境へのインポートに失敗するので、その際は次の KB を参照の上、ファイルの修正をしてください 
OVA (Open Virtualization Format Archive) は上記の OVF の各ファイルを tar で1つに固めたものになり、拡張子は .ova です。
OVA の方が単一ファイルで管理可能で運用が楽なのでお勧めします。

OVF / OVA 形式での仮想マシン・仮想ディスク (vDisk) のエクスポート方法・インポート方法

仮想マシンを起動した状態でバックアップするのであれば、3rd Party のバックアップソフトを使って VADP バックアップを取得する方法や、vSphere Replication や外部ストレージのレプリケーション機能で筐体間コピーする方法がありますが、
今回は無償で利用できる OVF / OVA 形式でエクスポートする方法です。

OVF / OVA 形式でエクスポートするためには対象の仮想マシンは事前にシャットダウン状態 (パワーオフ) にします。 

OVF / OVA 形式に仮想マシン・仮想ディスクをエクスポート・インポートするための以下 4つの方法を紹介します。

  1. vSphere Client (Host Client) を利用する
  2. OVFTool を利用する
  3. PowerCLI を利用する
  4. vCenter Converter Standalone を利用する
それぞれに特徴があり使い易さや機能が異なり、特にインポート時に Thin / Thick など選べる仮想ディスクが異なるものがありますので参考にして頂ければ幸いです。

2021年1月9日土曜日

PowerCLI で vSphere Clustering Service (vCLS) の起動停止をする方法

 vSphere 7.0u1 から DRS などのクラスタ制御機能が vCenter から vCLS (vSphere Cluster Services) に移管され、vCLS そのものの有効化・無効化 (Retreat Mode) の操作方法を昨年以下の記事にまとめました。

今回はクラスタの計画停止や UPS などのシャットダウンツールの連動などで vCLS Retreat Mode の切り替えを PowerCLI でスクリプトを組むための方法をまとめます。

※ 作業前に必ず KB も併せて確認して下さい。

PowerCLI でクラスタの Domain ID を確認する

まずは vCenter に接続。この後 AdvancedSetting の設定で使うので $vc に入れておきます。

$cre = Get-Credential
$vc = Connect-VIServer -Server "vCenter IP or FQDN" -Credential $cre
 

続いて Get-Cluster でクラスタの情報を取得してみます。

PS C:\> Get-Cluster | Format-Table -AutoSize

Name      HAEnabled HAFailoverLevel DrsEnabled DrsAutomationLevel
----      --------- --------------- ---------- ------------------
vSAN      True      1               True       FullyAutomated
Nested-CL False     1               False      FullyAutomated
PCL       False     1               True       Manual
 

デフォルトの出力だと Domain ID が分からないので、Select-Object で "ID" を含めるか、ExtensionData の管理対象オブジェクト (MoRef) を確認します。

# Cluster ID の末尾から確認する場合
PS C:\>  Get-Cluster | Select-Object Name,Id |Format-Table -AutoSize

Name      Id
----      --
vSAN      ClusterComputeResource-domain-c3012
Nested-CL ClusterComputeResource-domain-c3006
PCL       ClusterComputeResource-domain-c8
 
# 管理対象オブジェクト (MoRef) を確認する場合
PS C:\> (Get-Cluster -name "PCL").ExtensionData.MoRef.Value
domain-c8
PS C:\> (Get-Cluster -name "vSAN").ExtensionData.MoRef.Value
domain-c3012
PS C:\> (Get-Cluster -name "Nested-CL").ExtensionData.MoRef.Value
domain-c3006
 

Cluster ID は "ClusterComputeResource-domain-cXXXX" となり、URL に含まれる Domain ID と同じものを確認できます。

クラスタを指定して管理対象オブジェクト (MoRef) を確認した場合はすぐわかります。

vCLS Retreat Mode に関する詳細設定を PowerCLI で作成・制御する

前回は vSphere Client で追加した "config.vcls.clusters.domain-cXXXX.enabled" を PowerCLI で操作します。

現在の vCLS Retreat Mode に関連する詳細設定(Advanced Settings)の有無を確認します。

PS C:\> Get-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.* | Format-Table -AutoSize

Name                                      Value Type     Description
----                                      ----- ----     -----------
config.vcls.clusters.domain-c8.enabled    false VIServer
config.vcls.clusters.domain-c3006.enabled false VIServer
 

先ほど新規で作成した "vSAN" クラスタの ID は未作成なので、これを新規に New-AdvancedSetting で追加します(削除は vCSA 内の vpxd.cfg を修正する必要があるので値が正しい事を必ずチェックしてください)。"vSAN" クラスタの Domain ID は "domain-c3012" なので "config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled" を追加します。

PS C:\> New-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled -Value false
 

Retreat Mode の On/Off は Set-AdvancedSetting から true / false で制御します。

  • true なら Retreat Mode が無効 (vCLS が 有効 : vCLS VM が作成される)
  • false なら Retreat Mode が有効 (vCLS が無効 : vCLS VM が削除される)
# vCLS 有効化
PS C:\> Get-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled | Set-AdvancedSetting -Value true

# vCLS 無効化 (Retreat Mode 有効化)
PS C:\> Get-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled | Set-AdvancedSetting -Value false
 

有効・無効が正しく反映されている事を確認します。

# 各クラスタの vCLS の状態を確認 (全て Retreat Mode 有効状態)
PS C:\> Get-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.* | Format-Table -AutoSize

Name                                      Value Type     Description
----                                      ----- ----     -----------
config.vcls.clusters.domain-c8.enabled    false VIServer
config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled false VIServer
config.vcls.clusters.domain-c3006.enabled false VIServer


# "vSAN" クラスタ (domain-c3012)の Retreat Mode を無効化 (vCLS の有効化)
PS C:\> Get-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled | Set-AdvancedSetting -Value true

# "vSAN" クラスタ (domain-c3012) のみ vCLS が有効になった事が確認できる
PS C:\> Get-AdvancedSetting -Entity $vc -Name config.vcls.clusters.* | Format-Table -AutoSize

Name                                      Value Type     Description
----                                      ----- ----     -----------
config.vcls.clusters.domain-c8.enabled    false VIServer
config.vcls.clusters.domain-c3012.enabled true  VIServer  ← true に変更される
config.vcls.clusters.domain-c3006.enabled false VIServer
 

vCenter の詳細設定の操作は間違えるとシステムに大きな影響を与えるため慎重に行ってください。

以上、PowerCLI を利用して vCLS Retreat Mode を起動停止してみました。

2020年6月15日月曜日

ESXi 6.x 以降でシステムリソースの予約値を変更する方法

vSphere 5.5 (ESXi 5.5) までは vSphere Client で値の変更が出来たシステムリソース(ESXi Kernel のリソース)の予約値ですが、vSphere 6.0 以降では変更が出来なくなってしまいました。
あえて修正しなくてもベストな値が自動で反映されているので通常は修正する必要はありませんが、各 ESXi 毎に予めシステムリソースの予約値を多めに確保しておきたい場合や、ホームラボ用途で予約値を減らしたいという場合もあるので、本記事では PowerCLI を利用して変更する方法を記します。

※ 正式な手順ではないので設定する場合は必ず事前検証、場合によっては各メーカーサポートへの確認を行ってください。変更すると公式サポートが受けられない可能性があります。
※ あと、だいぶ前に見た KB で今見つからなかったのですが、vSphere のバージョンアップ時などに設定がリセットされる事象があったのでもしかしたら今のバージョンでも元に戻る仕様かもしれません。

本記事は LucD さんの VMTN での助言をベースにしています。

システムリソースの予約値とは?

システムリソースの予約とは、ESXi が動作するために最低限確保している CPU とメモリのリソース予約値で vSphere Client からホストを選択し、設定 > システム > システムリソースの予約 を開く事で確認できます。


このシステムリソースの予約、vSphere 5.5 までは vSphere Client の画面上にて編集する事が可能でしたが、vSphere 6.0 以降では vSphere Client では編集が出来ません(上記画面上で編集ボタンがそもそもない)。
※ これは設定に応じて適切な値が自動で予約されており、意図的にリソースを減らされて ESXi Kernel が不安定になる事を防止するために変更されたものと思われます。

今回はこの値を PowerCLI を利用して変更する方法をご紹介します。

2020年5月18日月曜日

PowerShell 5.1 環境で PowerCLI のインストールエラーが出た時の対処方法 ②(TLS バージョン問題での Install-Module や Register-PSRepository のエラー対応)

先日投稿した PowerShellGet と PackageManagement を新しいものに置き換えることで解決した PowerCLI のインストールできない問題、
調べていたら PowerShell Gallery が 4月から TLS 1.0 / TLS 1.1での接続が不可となり TLS 1.2 が必須となっていたことが原因だったようです。
詳細は以下の Microsoft の公式アナウンスを参照ください。


PowerShell Gallery TLS Support
https://devblogs.microsoft.com/powershell/powershell-gallery-tls-support/

ワークアラウンドとして適用した PowerShellGet 2.2.4.x から TLS 1.2 が強制されるようになっていたのでエラーが回避できた様です。

PowerShell で TLS 1.2 を強制することでの回避方法

先日の環境の PowerShellGet と PackageManagement をそれぞれ初期バージョンの 1.0.0.1 に戻して、TLS 1.2 を強制することで問題が回避できるか確認しました。

※ 公式手順が MS Blog にありましたのでリンクを追記します (2022/11/03)

# 最初に PowershellGet などのバージョンを確認
PS C:\> Get-Module PackageManagement,PowershellGet -list | Select-Object Name,Version,Path

Name              Version Path
----              ------- ----
PackageManagement 1.0.0.1 C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules\PackageManagement\1.0.0.1\PackageManagement.psd1
PowerShellGet     1.0.0.1 C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules\PowerShellGet\1.0.0.1\PowerShellGet.psd1


# この状態で PowerShell Gallery から PowerCLI を見つけることができるか確認

PS C:\> Find-Module -Name VMware.PowerCLI
警告: Unable to resolve package source 'https://www.powershellgallery.com/api/v2'.
PackageManagement\Find-Package : 指定された検索条件とパッケージ名 'VMware.PowerCLI' と一致するものが見つかりませんでした。
登録されている使用発生場所 C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules\PowerShellGet\1.0.0.1\PSModule.psm1:1360 文字:3
+         PackageManagement\Find-Package @PSBoundParameters | Microsoft ...
+         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    + CategoryInfo          : ObjectNotFound: (Microsoft.Power...ets.FindPackage:FindPackage) [Find-Package], Exception
    + FullyQualifiedErrorId : NoMatchFoundForCriteria,Microsoft.PowerShell.PackageManagement.Cmdlets.FindPackage

# エラーになったのでプロトコルを確認

PS C:\> [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol
Ssl3, Tls

# Microsoft の公式ブログにもある手順で TLS 1.2 を設定

PS C:\> [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12

# TLS 1.2 が指定されたことを確認

PS C:\> [Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol
Tls12

# もう一度 Find-Module で PowerCLI が見つかるか確認

PS C:\> Find-Module -Name VMware.PowerCLI

Version    Name                                Repository           Description
-------    ----                                ----------           -----------
12.0.0.... VMware.PowerCLI                     PSGallery            This Windows PowerShell module contains VMware.PowerCLI
 


手順としては非常にシンプルで、

[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol

で現在のプロトロルバージョンを確認し、古いバージョンの指定のままならば

[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12

で TLS 1.2 の利用を強制設定すれば今まで通りデフォルトバージョンの PowerShellGet でも PowerCLI のインストール、メンテナンスができました。
セキュリティの観点からも既定値はあらかじめ変えておいたほうが良いかもしれませんね。

また、PowerShellGet 2.2.4.x から TLS 1.2 が強制されるようになっているので、TLS 1.2 を指定したついでにプリインストールされている PowerShellGet も更新してしまうと良いです。

プリインストールされている PowershellGet のアップデート方法


# 現在(プリインストール)の PowerShellGet,PackageManagement のバージョンを確認

PS C:\> Get-Module PowerShellGet,PackageManagement -ListAvailable
    ディレクトリ: C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules
ModuleType Version    Name                                ExportedCommands
---------- -------    ----                                ----------------
Binary     1.0.0.1    PackageManagement                   {Find-Package, Get-Package, Get-PackageProvider, Get-Packa...
Script     1.0.0.1    PowerShellGet                       {Install-Module, Find-Module, Save-Module, Update-Module...}

# PowerShellGet を更新 (プリインストールのものは Update-Module ではなく Install-Module に -AllowClobber オプションを使う)

PS C:\> Install-Module PowerShellGet -AllowClobber -Force

# インストールされたバージョンを確認
# Update-Module ではないので更新さらたバージョンと旧バージョンが両方確認出来る

PS C:\> Get-Module PowerShellGet,PackageManagement -ListAvailable
    ディレクトリ: C:\\Documents\WindowsPowerShell\Modules
ModuleType Version    Name                                ExportedCommand
---------- -------    ----                                ----------------
Script     1.4.8.1    PackageManagement                   {Find-Package, Get-Package, Get-PackageProvider, Get-Packa...
Script     2.2.5      PowerShellGet                       {Find-Command, Find-DSCResource, Find-Module, Find-RoleCap...

    ディレクトリ: C:\Program Files\WindowsPowerShell\Modules
ModuleType Version    Name                                ExportedCommands
---------- -------    ----                                ----------------
Binary     1.0.0.1    PackageManagement                   {Find-Package, Get-Package, Get-PackageProvider, Get-Packa...
Script     1.0.0.1    PowerShellGet                       {Install-Module, Find-Module, Save-Module, Update-Module...}


PowerShellGet が更新できればその後は PowerShell Gallery などへの接続は TLS 1.2 を利用するようになります。


ご参考まで

2020年5月16日土曜日

PowerShell 5.1 環境で PowerCLI のインストールエラーが出た時の対処方法 ①(TLS バージョン問題での Install-Module や Register-PSRepository のエラー対応)

先日、踏み台サーバで利用している PowerCLI のバージョンアップをしようとしたところ Install-Module コマンドが使えず、Register-PSRepository での PowerShellGallery リポジトリの再登録などもエラーとなってしまった際の復旧手順を覚え書きしておきます。

環境

  • Windows Server 2016 Std (10.0.14393)
  • PowerShell Version : 5.1.14393.3471

最終的な対処方法

PowerShell 7.0 (PowerShell Core) をインストールして、そちらで PowerCLI をインストールするか (但し Image Builder など一部は利用できない)、
PowerShellGet と PackageManagement のモジュールをデフォルトの Ver 1.0.0.1 からそれぞれ最新に更新する事で PowerShellGallery の利用が可能に戻りました。

2020/5/18 追記
本事象の根本原因が 4月以降、PowerShell Gallery にて TLS 1.0 / 1.1 での接続を非サポートとし、TLS 1.2 を必須とする変更が入ったことが原因だったようなので、
TLS 1.2 の指定方法などを別記事でまとめました。急ぎ修正する場合は TLS 1.2 を指定して、 Install-Module のオプションで -SkipPublisherCheck を指定することで回避は出来ます。恒久的には TLS1.2 を既定にして、PowerShellGet もアップデートすることが推奨されます。

2020年1月31日金曜日

VxRail を PowerShell で管理・操作する

※ このブログでは VxRail のことはあまり書いてなかったのですが、旧 EMC Community Network のブログスペースが近々閉鎖される様なので今後はこちらにも VxRail の事を書いていこうと思います。

今回は VxRail を PowerShell を利用して管理運用するツールをご紹介します。

vSphere 6.7 の HTML5 vSphere Client に対応した VxRail 4.7 以降、API での各種操作がバージョンを追うごとにサポートが増えている VxRail ですが、昨年末にリリースされた VxRail 4.7.300 (vSphere 6.7u3 対応) から、VxRail の PowerShell 用モジュールがリリースされました。※ PowerShell 5.0 以降の環境が必要です

パッケージの入手

パッケージは以下リンクから入手できます(要 DellEMC Support サイトのアカウント)

VxRail PowerShell Package
https://download.emc.com/downloads/DL96554_VxRail-PowerShell-Package.zip

2019年12月22日日曜日

ストレージ性能設計・検証のすすめ① : vSAN 性能検証時に取得するべき情報

今年、いくつか HCIBench 等を利用したストレージ性能検証の方法を紹介したところ、いろいろと性能設計や検証に関連しての質問、相談がありましたので整理してご紹介しようと思います。

本投稿は vExpert Advent Calendar 2019 の 12/22 分を担当させていただきました。
https://adventar.org/calendars/4289

色々書きたい事を集めていたら膨大な量になって情報探し難くなってしまったので、何個かに記事を分ける事にしました
また、以下の HCIBench に関連した投稿も参考にしていただければ幸いです。

 vSAN 性能検証時に取得する情報

現職 (vSAN 製品担当) になってから「性能が出ない」「挙動がおかしい」など、 vSAN 試験に関しての相談を受ける事が非常に多くなり、そんな時に構成や試験内容、パフォーマンスログについてヒアリングするのですが試験事後で情報が取れないなど問題の切り分けに苦労する事が多数ありました。

本投稿では vSAN 性能試験を行う際に必ず取得していただきたいパフォーマンス情報、構成情報などの取得方法、
どの様な時にどの情報を見て問題(性能限界やボトルネックなど)を切り分ける事が出来るか、以下6つツールを利用するポイントをご紹介します。
  1. vCenter でのパフォーマンス情報取得の有効化と vSphere Client での監視
  2. vSAN Observer ログの取得
  3. vSAN 構成情報 ( vSAN Support Information) の取得
  4. vSAN Performance Monitor でのモニタリング
  5. HCIBench でのモニタリングとログ取得
  6. PowerCLI での vSAN Stats ログの取得
※ 性能検証時のログ取得、障害などの切り分け等する際には①~③は必ず設定、取得してください。これがあるだけで問題解決への道のりが大幅に短縮されます。

2019年7月16日火曜日

Developer Center と Code Capture で楽々PowerCLI 生活

先日、コミュニティ勉強会 VMware DevOps Meetup #2 https://vmware.connpass.com/event/133712/ にて LT 枠でお話しした内容となりますが、こちらにも内容をアップします。

※ SlideShare にアップした当日の資料は以下となります。




当日は70名近くの方にお聴き頂いたのですが、意外と昔からあった「Onyx」という vSphere Client の操作を PowerCLI 等のコードに吐き出すツールについてはご存知なかったようで、聴講頂いた方がさっそく Twitter に試した事を投稿して頂いたりと反応がありました。

2019年2月13日水曜日

vSAN お勧めドキュメント・書籍のご紹介(2019年版)

2018年末から2019年初めにかけて、Vmware vSAN 関連で最近のお勧めのドキュメント、書籍の新版が相次いでリリースされましたので、eBookで入手できるものをまとめました。
無償のものが多いので直ぐに活用できます。

VMware vSAN 6.7 U1 Deep Dive (kindle版 1,149円)

vSANエンジニアのDuncan EppingさんとCormac Hoganさんが著者の最新 vSAN 6.7u1 の詳細技術本です。
400ページ近い技術本ですが、著者の方々の配慮で非常に入手しやすい価格で手に入れる事が出来ますので、vSANに興味のある技術者ならば一読の価値があります。

TwitterやvSAN公式ブログで昨年末から抽選でプレゼントのキャンペーンをしていますが、米国kindle版限定のようなので、日本のAmazonアカウントでkindleを利用される場合は以下の日本版の方を購入した方が便利です。
VMware vSAN 6.7 U1 Deep Dive (English Edition) Kindle版

VMware vSAN 公式ドキュメント

vSAN関連の公式ドキュメントですが、各バージョン毎に用意されているのと、主要なものはPDFでもダウンロード可能です。
https://docs.vmware.com/en/VMware-vSAN/index.html

以下、設計・導入ガイド、管理ガイド、監視・トラシューガイドの3点の2019年2月時点の最新 vSAN 6.7u1のドキュメントのリンクとなります。

vSAN Planning and Deployment

https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.7/vsan-671-planning-deployment-guide.pdf

Administering VMware vSAN

https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.7/vsan-671-administration-guide.pdf

vSAN Monitoring and Troubleshooting

vSAN 6.7u3 版(2019/08 追記)
https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.7/vsan-673-monitoring-troubleshooting-guide.pdf
vSAN 6.7u1 版
https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/6.7/vsan-671-monitoring-troubleshooting-guide.pdf

Storage Hub : VMware vSAN

もう一つの公式ドキュメント、Storage Hub のvSAN関連のドキュメント集です。
ベストプラクティス、デザインガイドの他、次に紹介する「PowerCLI Cookbook for vSAN」のような運用関連のTips集が公開されています。
HTMLで閲覧する事も、PDFとしてダウンロードする事も可能です。

PowerCLI Cookbook for vSAN

先月公開された PowerCLI で vSAN クラスタを構築、管理、運用する上でのTipsが満載の公式ドキュメントです。
著者は Vmware の Staff Technical Marketing Architect の Jase McCarty さんで、定期的にオンライン Webinar も開催していますので興味ある方は FaceBook や Twitter で Vmware PowerCLI をフォローしておくと案内が流れてきます。

初めてPowerCLIを利用する方でも取っ付き易い様に、PowerCLIのインストール手順から、クラスタを構築する際のコマンドレットのサンプル、vSANの運用の要であるポリシー運用のPowerCLIでの利用も紹介されています。

https://storagehub.vmware.com/section-assets/powercli-cookbook-for-vsan

Migrating to vSAN

Storage Hub の vSAN Tips の一つで、いろいろな既存環境からvSAN環境への仮想マシンのマイグレーション方法が記されています。
PowerCLIを利用した既存クラスタからvSANクラスタへの Cross vCenter vMotion without SSO など有益な情報が満載です。こちらもPDFでエクスポート可能です。

https://storagehub.vmware.com/t/vmware-vsan/migrating-to-vsan/

また、vSAN を基盤に利用している VCF への各種環境からの仮想マシンの移行方法がWhitePaper にまとめられていますので、以下もダウンロードしておくと便利です。

https://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/products/cloud-foundation/vmware-cloud-foundation-workload-migration-white-paper.pdf

Operationalizing VMware vSAN

2019年1月にリリースされたvSANの運用にフォーカスしたeBookで、こちらも無償でPDF版が入手できます。
https://blogs.vmware.com/services-education-insights/files/2019/01/Operationalizing-VMware-vSAN.pdf

vSAN 6.2 Essential

vSANエンジニアのDuncan EppingさんとCormac Hoganさんが2017年末に無償公開したvSAN 6.2 Essential のデータが PDF・epub・mobi 形式でダウンロード可能です。
現在でも非常に有益な書籍なのでお勧めです。

https://legacy.gitbook.com/book/vsan-essentials/vsan-6-2/details


その他にも沢山ありますが、今回は無償または低価格ですぐに入手出来て活用できるものとしてお勧めのドキュメントを紹介させて頂きました。

2018年12月9日日曜日

vSAN各バージョン毎の設定によるストレージ消費量について比べてみました

vSANを利用している時に、VMストレージポリシーの冗長設定やデプロイ時のThinかThickかの設定によって仮想マシンが消費するストレージ量が異なり、定期的に質問されるので、2018年末時点で現役の各vSANバージョンでの違いをまとめてみました。

特にバージョン毎でOVFテンプレートのデプロイ時の挙動に差があるのと、Flash Web Client と HTML5 vSphere Clientでの挙動の差が意図しない容量消費につながる場合がありそうなので一読いただけると幸いです。

※本投稿は vExperts Advent Calendar 2018 の 12/8 参加分のナレッジとなります。(日時間違えてて12/9投稿となってしまいました…)

※ また、DellEMC でトレーナーをしている Sakai さん が本投稿の続編となる詳細確認を記事にまとめましたので、そちらも併せて参照ください。
vSAN上の仮想マシンのディスク消費量の確認
https://lab8010.com/vsan-disk-usage-check/


今回確認したバージョンは以下の3バージョン。
  • vSphere 6.0u3 (vSAN 6.2)
  • vSphere 6.5u2 (vSAN 6.6.1)
  • vSphere 6.7u1 (vSAN 6.7u1)

それぞれで、VMストレージポリシーでFTT0(冗長無し)、FTT1(RAID1)※vSAN Default Storage Policy、FTT1+100%予約(RAID1)の違い、
vDiskの形式をThinpro、Thick LazyZeroed、Thick EagerZeroedによる違い、
OVFをデプロイする時のvDiskの形式設定の違いとFlash Web Client と HTML5 vSphere Clientでの違いなど、いろいろ比べてみました。

2018年3月30日金曜日

PowerCLI と Hyper-v の PowerShell コマンドの競合回避

PowerCLIとHyper-v用のコマンドレットには同じ名称のものがいくつかあり、競合すると正しくスクリプトが動かないことが多々あります。

※VMTNにも過去いくつか質問が上がっているので、以下も参考になります。
Issue running Powercli script in Powershell ISE
Disable (Hyper-V) PowerShell Modules

最近、作業用のWindows ServerでDNS・AD・DHCPのコンソールを「管理ツール」として機能追加しようとデフォルト設定のまま次へ次へを進めたところ、Hyper-v用のPowerShellモジュールがセットで入ってしまい、PowerCLIと競合して使えなくなってしまったので覚書として記録しておきます。

デフォルト設定のまま機能追加をしようとすると、以下のキャプチャのようにHyper-v用のPowerShellモジュールにチェックが入ってます。



手っ取り早くPowerCLIを正常に利用するためには、再度このHyper-v用のPowerShellモジュールのチェックを外してしまうことです。

Hyper-vモジュールが追加されているとGet-VMもVmware用とHyper-v用が見えます。


PS C:\> Get-Command -Name get-VM*

CommandType     Name                                               Version    Source
-----------     ----                                               -------    ------
Alias           Get-VMCheckpoint                                   2.0.0.0    Hyper-V
Cmdlet          Get-VM                                             10.0.0.... VMware.VimAutomation.Core
Cmdlet          Get-VM                                             2.0.0.0    Hyper-V
Cmdlet          Get-VMAssignableDevice                             2.0.0.0    Hyper-V
Cmdlet          Get-VMBios                                         2.0.0.0    Hyper-V
Cmdlet          Get-VMComPort                                      2.0.0.0    Hyper-V
Cmdlet          Get-VMConnectAccess                                2.0.0.0    Hyper-V
Cmdlet          Get-VmcService                                     10.0.0.... VMware.VimAutomation.Vmc


「役割と機能の管理」からHyper-vモジュールを削除すれば正常に戻ります。

PS C:\> Get-Command -Name get-VM*

CommandType     Name                                               Version    Source
-----------     ----                                               -------    ------
Cmdlet          Get-VM                                             10.0.0.... VMware.VimAutomation.Core
Cmdlet          Get-VmcService                                     10.0.0.... VMware.VimAutomation.Vmc
Cmdlet          Get-VMGuest                                        10.0.0.... VMware.VimAutomation.Core
Cmdlet          Get-VMHost                                         10.0.0.... VMware.VimAutomation.Core
Cmdlet          Get-VMHostAccount                                  10.0.0.... VMware.VimAutomation.Core

2018年3月7日水曜日

PowerCLIのセキュリティ警告を無視する設定

私の場合はずぼらな正確なので、手元の検証環境でPowerCLIでvCenter接続時などの証明書チェック時の挙動は "Ignore" にしていたので気づかなかったのですが、
PowerCLI 10.0 に更新した人から今までどおりのアクセスだと弾かれてしまい、vCenterに接続できないと問い合わせがあったので変更手順を記しておきます。

以下のように、Get-Credentialの値を変数に入れて、Connect-VIServer などに渡している場合、デフォルトでは今までは黄色い文字で警告が出てましたが、PowerCLI 10から以下のように "Invalid server certificate" で弾かれてしまうようです。

PS E:\> $cre = Get-Credential

コマンド パイプライン位置 1 のコマンドレット Get-Credential
次のパラメーターに値を指定してください:
Credential

PS E:\> Connect-VIServer -Server ex-vcsa.techlab.local -Credential $cre
Connect-VIServer : 2018/03/07 17:52:31  Connect-VIServe
Error: Invalid server certificate. Use Set-PowerCLIConfiguration to set the value for the
InvalidCertificateAction option to Prompt if you'd like to connect once or to add a permane
nt exception for this server.
Additional Information: 機関 'ex-vcsa.techlab.local' との SSL/TLS のセキュリティで
保護されているチャネルに対する信頼関係を確立できませんでした。
発生場所 行:1 文字:1
+ Connect-VIServer -Server ex-vcsa.techlab.local -Credential $cr ...
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  + CategoryInfo          : セキュリティ エラー: (: ) [Connect-VIServer]、ViSecurityNegotiationException
  + FullyQualifiedErrorId : Client20_ConnectivityServiceImpl_Reconnect_CertificateError,VMware.VimAutomation.ViCore.Cmdlets.Commands.ConnectVIServer


これを回避するためには Connect-VIServer のオプションで -Force を付けて実行するか
以後、-Force オプションを付けずに接続可能なように、Set-PowerCLIConfiguration でPowerCLIの規定値を変えておきます。 規定値は以下のようになっていると思います。Get-PowerCLIConfiguration コマンドで確認します。
ちなみにそれぞれの値の意味は以下のとおりです。
Unset – デフォルト値。基本的にはWarnと同じです(ただ、PowerCLI10から少しセキュリティが強化された?)
Prompt – サーバー証明書が信頼されていない場合、アクションを求めるプロンプトを表示します。
Fail – 証明書が有効でない場合は接続は確立しません。
Ignore – 証明書が無効であるかどうかを考慮せずに接続を確立します。
Warn – 証明書が有効でない場合、その理由と証明書に関する追加情報が表示されます。


PS E:\> Get-PowerCLIConfiguration

Scope    ProxyPolicy     DefaultVIServerMode InvalidCertificateAction  DisplayDeprecationWarnings WebOperationTimeout
                                                                                                  Seconds
-----    -----------     ------------------- ------------------------  -------------------------- -------------------
Session  UseSystemProxy  Multiple            Unset                     True                       300
User
AllUsers

閉じた環境で接続先は信頼しているのであれば、"AllUser" に "Ignore" を入れてしまってもよいですが、今までのようにせめて黄色文字で警告文を出すのであれば "Warn" で設定します。

PS E:\> Set-PowerCLIConfiguration -InvalidCertificateAction Warn -Scope AllUsers

Perform operation?
Performing operation 'Update PowerCLI configuration.'?
[Y] Yes  [A] Yes to All  [N] No  [L] No to All  [S] Suspend  [?] Help (default is "Y"): A

Scope    ProxyPolicy     DefaultVIServerMode InvalidCertificateAction  DisplayDeprecationWarnings WebOperationTimeout
                                                                                                  Seconds
-----    -----------     ------------------- ------------------------  -------------------------- -------------------
Session  UseSystemProxy  Multiple            Warn                      True                       300
User
AllUsers                                     Warn

Ignoreの場合は以下のように設定します。

PS E:\> Set-PowerCLIConfiguration -InvalidCertificateAction Ignore -Scope AllUsers

Perform operation?
Performing operation 'Update PowerCLI configuration.'?
[Y] Yes  [A] Yes to All  [N] No  [L] No to All  [S] Suspend  [?] Help (default is "Y"): A

Scope    ProxyPolicy     DefaultVIServerMode InvalidCertificateAction  DisplayDeprecationWarnings WebOperationTimeout
                                                                                                  Seconds
-----    -----------     ------------------- ------------------------  -------------------------- -------------------
Session  UseSystemProxy  Multiple            Ignore                    True                       300
User
AllUsers                                     Ignore

2018年3月1日木曜日

PowerShell Gallery からの PowerCLI インストール・アップデート方法

Vmware PowerCLI Blogで案内されましたが、PowerCLIが Ver 6.5.4 から 一気にVer 10.0 としてリリースされました。
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2018/02/powercli-10.html

VMware Code のサイトも一気に飛んでいます。
https://code.vmware.com/web/dp/tool/vmware-powercli/10.0.0

※ 最新版への固定 URL は https://code.vmware.com/tool/vmware-powercli


今回のアップデートで、元々 "vSphere PowerCLI" が正式名だったのが "VMware PowerCLI" に切り替わったことと、Ver 10.0 は初期リリースから10年を機に切り替えたとのこと。

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