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2020年10月9日金曜日

vSphere 7.0u1 の vSphere Clustering Service (vCLS) 停止方法

 vSphere 7.0u1 から DRS などのクラスタの管理機能が vCLS (vSphere Cluster Services)  に割り当てられ、クラスタを作成すると自動的に vCLS の vApp が展開されます。

詳細は以下の vSphere Blog を参照ください。
vSphere 7 Update 1 – vSphere Clustering Service (vCLS)
https://blogs.vmware.com/vsphere/2020/09/vsphere-7-update-1-vsphere-clustering-service-vcls.html

DRS を利用しない場合や、Home Lab などでリソースが限られる時には無効にしたいと思いますのでその手順をご紹介します。

本手順は KB : vSphere Cluster Services (vCLS) in vSphere 7.0 Update 1 (80472) に沿って実施しますが、vCenter の詳細設定での構成パラメータは安易に変更を加えると動作に影響が出たり、一度追加すると vSphere Client では削除できず vCSA 内の vpxd.cfg ファイルを直接修正しなければならないため慎重に設定値を確認してください

また、この vCLS ですが、vSAN クラスタ・vSAN データストア上に vCLS の軽量 VM が展開される場合にはクラスタのシャットダウンの際に今回ご紹介する手順が必要となりますので、併せて以下の KB も参照ください。

※ 2021/1/9 追記 : 
vCLS の有効無効の操作を PowerCLI で行う方法を以下に記しました。予めスクリプトを組んでおく事で計画停止時などの作業効率化になると思います。

Home Lab 環境での不要な vCLS の止め方

共有データストアを持たないクラスタや単一ホストでクラスタを構成した場合でも vCLS はデプロイされるようです。
そして
"機能「bad_requirement:hv.capable」が 0 でしたが、少なくとも 1 である必要があります。 仮想マシンの起動に失敗しました。 モジュール「FeatureCompatLate」のパワーオンに失敗しました。"
"クラスタ PCL のクラスタ エージェント仮想マシン vCLS (1) の設定が無効です (vCLS)"
の様なエラーを吐き続けますのでちょっと鬱陶しいです...

また、vCLS を利用する DRS を有効にしない場合でも vCLS はデプロイされますので、これを止めたいと思います。
※ DRS を利用する場合や HA 時の適切な配置をコントロールする場合には vCLS は必須ですので無効化しないでください。

https://kb.vmware.com/s/article/80472 の "Retreat Mode" の設定を参照します。

vCLS を停止する vSphere クラスタを vSphere Client 上で選択し、URL に含まれるクラスタドメイン ID を確認します。
domain-c<number>
などとなっています。

vCenter の詳細設定 --> 設定の編集を開きます。

KB の内容を確認し、構成パラメータ "config.vcls.clusters.domain-c<number>.enabled" を "false" で追加します。余計な文字やスペースが含まれない事を再確認してください。
私のクラスタでは確認した URL の ID から "config.vcls.clusters.domain-c8.enabled" となりました。

設定を保存すると即時 vCLS が停止、削除されます。


※ 再び DRS を使う場合などで vCLS を立ち上げる場合は値を true に変更します。

以上、簡単ですが vCLS の無効化方法です。

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