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2022年11月22日火曜日

ESXi の Shell コンソールがシリアルポートにリダイレクトされてしまった時の対処

 PoC 検証支援で遭遇した事象の対処方法として覚え書き

最近のバージョンの VxRail の初期化で "Node Image Management Tool" (NIM Tool) を利用してノードの初期化を行うと ESXi の標準の Shell の出力が COM 指定になっている、とのこと。

この状態で ESXi の背面の VGA ポートにディスプレイを接続して DCUI から Alt + F1 で直接 Shell にログインしようとしたり、iDRAC などを利用してリモート KVM にアクセスしようとすると

"Redirecting console to the serial port..."
 

と表示され Shell にログインが出来ません。

別の場所で移設した検証機などを立ち上げたがネットワークの問題などで SSH にログインができない、そんな時に Local Shell にアクセスすることは多々ありますが、この状態ではそれが出来ません。

対処方法

この状態の VxRail は iDRAC で Serial Over LAN が有効になっているようなので、ipmitool などで iDRAC ネットワーク経由で Shell にアクセスが可能です。

ipmitool -H <iDRAC IP / BMC IP> -I lanplus -U <User> -P <Password> sol activate
 

通常のモニタ越しの ESXi Shell だと文字のコピーペーストは不可ですが、Serial Over LAN だと文字のコピペが出来るので案外便利です。

また、Shell の出力を標準ディスプレイに戻すには ESXi の Shell にログインして、

esxcfg-advcfg -s none /Misc/ShellPort
 

で元に戻せます。

※ キーストロークシーケンスでも変更できるので詳細は後述を参照。

現在の設定値のは -g オプションで確認できます。

esxcfg-advcfg -g /Misc/ShellPort
 

これらシリアルポートへの出力の変更は公式ドキュメント "ヘッドレス システムの操作" に詳細が説明されています。

ESXi の Shell や DCUI をシリアル側に出力する方法は、Raspberry Pi など VGA レスの端末に Arm 版 ESXi をインストールした場合などにも役だちます。 

詳細は各ドキュメントを参照して下さい。

# シリアル ポートの切り替え
[ログ モード]   esxcfg-advcfg -s com1 /Misc/LogPort
[シェル モード]  esxcfg-advcfg -s com1 /Misc/ShellPort
[DCUI モード]  esxcfg-advcfg -s com1 /Misc/ConsolePort
[GDB モード]  esxcfg-advcfg -s com1 /Misc/GDBPort

# デフォルトに戻すには -s none をセット
[ログ モード]   esxcfg-advcfg -s none /Misc/LogPort
[シェル モード]  esxcfg-advcfg -s none /Misc/ShellPort
[DCUI モード]  esxcfg-advcfg -s none /Misc/ConsolePort
[GDB モード]  esxcfg-advcfg -s none /Misc/GDBPort

# キーストローク シーケンスでもシリアル ポートの切り替えが可能
[ログ モード] Ctrl+G, Ctrl+B, 1
[シェル モード] Ctrl+G, Ctrl+B, 2
[DCUI モード] Ctrl+G, Ctrl+B, 3
[GDB モード] Ctrl+G, Ctrl+B, ?


2019年3月20日水曜日

ESXi で FC 16Gbps 直結(DAS)構成にしたい場合の注意点

以前に Dell コミュニティで回答した内容になるのですが、
FC接続の外部ストレージをDAS接続で利用する際の注意点として、FC 16Gbps は FC-AL をサポートしないので ESXi ではPoint to Point (P2P/PTP/Fabric) 接続となります。

これによる弊害は、パス断から復帰した時に自動では Fabric Login されず、LUN は切断されたままになります。

過去にいくつかコミュニティで回答している例があるので参照先としてご利用ください。
パスが確実に接続、自動で戻るようにしたい場合は、FC 8Gbps で FC-AL を利用するように HBA とストレージを設定する事をお勧めします。

ただ、最近は FC-AL に対応していない FC 16Gbps HBA (Emulex LPe 3x00x シリーズ や Qlogic QLE 274x シリーズ) もあり、どうしても PTP で DAS 接続する必要がある場合は esxcli で強制的に Fabric Login する事で LUN の利用が出来ます。

esxcli storage san fc reset -A vmhbaX

詳細は以下の KB にて説明されています。
起動時に LUN が見えない、などの事象があるときは 上記の esxcli コマンドをスクリプト化して、rc.local などで起動時に実行されるようにする事も出来ます。
Modifying the rc.local or local.sh file in ESX/ESXi to execute commands while booting (2043564)
https://kb.vmware.com/kb/2043564



※ 強制 Fabric Login する以外に何か良い手段ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください…

2017年10月19日木曜日

vSANクラスタへのESXi パッチ適用の注意点

vSANクラスタを運用している際に、定期的にリリースされるバグフィックス、セキュリティフィックスのvSphere ESXiのパッチを適用することが多々あります。

vSAN 6.6.1からはvCenter Update Manager が vSAN HCL DBの情報をもとに適切なベースラインを作成し、アップデートを安全に適用してくれるようになりましたが、
慣れている人の場合は esxcli コマンドを利用して適用する事があるかもしれません。

My VMwareなどからダウンロードしたパッチを適用する際、本来のProfile Update ではなく、個別のVIBをインストール、アップデートする以下のコマンド(vib update/vib install)で実行してしまった場合、Vmwre標準パッケージのドライバなどに置き換わってしまったり削除されることがあります。
esxcli software vib update -d <パッチファイル>.zip
特に、慣れてしまうと -dry-run オプションなしにいきなり適用する事があるかもしれません。
この場合、従来のvSphereクラスタではFC HBAのドライバが外れたり、NICのドライバが外れたりして、即座に不具合に気づくことが多かったのですが、
vSANの場合、本来当ててあるべきvSAN HCLに沿ったドライバが、同じハードウェアに対応するvSAN HCLに適応してない別のドライバに置き換わってしまうことがあります。
※特に、ハードウェアメーカー提供のCustom ISOイメージで導入した場合や、PowerCLI Image builderなどで個別にドライバを組み込んだ自作ISOイメージで導入した場合はご注意ください。

この場合、vCenter Web ClientなどでvSAN ヘルスチェックがコンパチ外のドライバに対してアラートを上げますが、気付かずに運用しているとSAS HBAのIO障害などでvSAN上のシステム全断などの大障害になってしまう可能性があります。

通常はESXiにパッチを適用する際は、profile update オプションでパッチを適用する事で、本来のドライバを維持したままパッチ適用が可能です。
※-dry-run で追加、更新、削除されるVIBを確認し、その後に適用する事でより正確に作業が可能です。

#Dry Runの実施
esxcli software profile update –dry-run -d <パッチファイル>.zip -p <プロファイル名> 
※必ずDry Runで変更されるものを確認して下さい。Profile Updateの場合でもVmware提供のパッチにより新しいドライバが含まれれば更新され、互換がずれてデバイスが使えなくなる可能性があります。 
#パッチの適用
esxcli software profile update -d <パッチファイル>.zip -p <プロファイル名>

★参照
以前のドキュメント、Vmware公式ブログにも詳細がありますので参照ください。
VMware Docs

Vmware ブログ

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