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2019年5月15日水曜日

vRealize Operations を活用した vSAN 6.7 の運用最適化

先日、Dell Community でのディスカッションで vRealize Operations (vROps) について触れる事があり、あまり vROps の最新機能について知られていないようなのでご紹介します。
Dell Community : VxRailに実装されているvRealize Log Insightについて

※ 細かい vROps plug-in の有効化方法や vROps そのものの View の詳細紹介は公式ガイドの他、vExpert 中川さんが公式ブログでも紹介しているのでご参照ください。
https://blogs.vmware.com/jp-cim/2018/12/vrops-6-7-nakagawa-part5.html

vROps HTML5 vSphere Client plug-in の活用

vCeneter 6.7 から HTML5 vSphere Client に vRealize Operations の View がplug-inで取り込まれましたが、vSAN のモニタリング機能としても特化した活用が可能です。
※ vCenter 6.7 と vROps 7.x サポートされるバージョンとなります。


ホーム画面からは 左のメニューから 「vRealize Operations」を選択

または、画面トップにある「メニュー」から辿ることもできます。

こちらは HTML5 vSphere Client の vROps 組み込み画面で システム全体のビューです。
多数ある vROps のダッシュボード情報からシステムの健全性状態をシンプルに把握できるコンテンツで構成されます。

この HTML5 vSphere Client 組み込みの vROps 画面は右上の「クイックリンク」を開くと、vSAN クラスタにフォーカスを当てて健全性状態のチェックが可能になっています。

vSAN クラスタビューを開くと、サマライズされた直近の IOPS 状況、スループット、IO 遅延など ストレージとしての健全性を確認する指標が一目でチェック可能です。
毎回監視タブからパフォーマンスビューを選択する必要が無く、サクッと性能健全性が確認できるのは運用上大きなメリットかなと感じます。

vROps を活用したアラート監視運用

通常のクラスタとしての健全性や、vSAN コンポーネント、ハードウェア含めた健全性は vCenter 側のアラートでチェックできますが、
vROps と連携すると仮想マシン・ゲストOSの観点でも詳細な健全性確認が出来ます。
例えば、ゲストOS内でデータが書き込まれ続け、ゲストOSとしてドライブ容量が枯渇しそうな時も vROps は VMware Tools を通して健全性をチェックし、
必要に応じてアラートを発報します。

以下の例では、ゲストOS 内のドライブ容量が 100% に近づいた時のアラートです。
vROps vSAN ビューでも警告が表示され、「詳細表示」からさらにドリルダウンして確認が出来ます。

英文で特定VMのドライブ容量が枯渇している旨のメッセージと、右端にリンクボタンが確認できます。
赤マークのクリティカルの方からチェックしていくと、

リンク先では vROps の対象アラートの詳細画面が開き、
こちらは日本語で現状の説明と、ワークアラウンドが紹介されています。
通常、ゲストOSの中の状態までは vCenter ではフォローされませんが、vROps であればより詳細に丁寧なワークアラウンド含めた内容がフォローされるのでシステム全体を適切に運用するのにとても役立ちます。

また、vROps のダッシュボードを開くと、vSAN に関連するカスタムダッシュボードもデフォルトで
vSAN のトラブルシューティング
vSAN のキャパシティの概要
vSAN 運用概要
などのビューが用意されており、vSAN を運用している中でのちょっとした事でも可視化され、忙しい基盤運用の合間にざっと見るだけでもシステムの健全性チェックが可能になっています。


今回、コミュニティの質問をきっかけに vSAN、VxRail の運用をより最適化するツールとして vROps を紹介しました。
vROps 自体も奥が深いツールなので、改めて運用の Tips をまとめたいと思います。

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