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2017年12月24日日曜日

TeraTerm ポータブル版でのタブ利用

私は作業用のPCや踏み台サーバにWindowsを利用することがほとんどで、TeraTermやWinSCPなど汎用的なツールはポータブル版(ZIP版)で使うことが多いのですが、
ふと、そういえばTeraTermのタブ機能ってポータブル版では使ったことがないな、と思い確認してみると、直下にCollectorフォルダがあり、Collector.exeを実行するとインストーラ版と同じようにタブ機能が使えました。
インストーラ版の時はインストール時のオプションで選ぶ必要がありましたが、ポータブル版はいつでも起動できます。

一度、Collector.exeを起動してタブ設定を反映させたら、次回からはteraterm.exeを実行すればタブモードになります。
接続時のポップアップなどがウィンドウの前後に隠れたり、ちょっと出来はいまいちですが、作業環境にこの設定事持っていけるのでなかなか便利です。



2017年10月19日木曜日

vSANクラスタへのESXi パッチ適用の注意点

vSANクラスタを運用している際に、定期的にリリースされるバグフィックス、セキュリティフィックスのvSphere ESXiのパッチを適用することが多々あります。

vSAN 6.6.1からはvCenter Update Manager が vSAN HCL DBの情報をもとに適切なベースラインを作成し、アップデートを安全に適用してくれるようになりましたが、
慣れている人の場合は esxcli コマンドを利用して適用する事があるかもしれません。

My VMwareなどからダウンロードしたパッチを適用する際、本来のProfile Update ではなく、個別のVIBをインストール、アップデートする以下のコマンド(vib update/vib install)で実行してしまった場合、Vmwre標準パッケージのドライバなどに置き換わってしまったり削除されることがあります。
esxcli software vib update -d <パッチファイル>.zip
特に、慣れてしまうと -dry-run オプションなしにいきなり適用する事があるかもしれません。
この場合、従来のvSphereクラスタではFC HBAのドライバが外れたり、NICのドライバが外れたりして、即座に不具合に気づくことが多かったのですが、
vSANの場合、本来当ててあるべきvSAN HCLに沿ったドライバが、同じハードウェアに対応するvSAN HCLに適応してない別のドライバに置き換わってしまうことがあります。
※特に、ハードウェアメーカー提供のCustom ISOイメージで導入した場合や、PowerCLI Image builderなどで個別にドライバを組み込んだ自作ISOイメージで導入した場合はご注意ください。

この場合、vCenter Web ClientなどでvSAN ヘルスチェックがコンパチ外のドライバに対してアラートを上げますが、気付かずに運用しているとSAS HBAのIO障害などでvSAN上のシステム全断などの大障害になってしまう可能性があります。

通常はESXiにパッチを適用する際は、profile update オプションでパッチを適用する事で、本来のドライバを維持したままパッチ適用が可能です。
※-dry-run で追加、更新、削除されるVIBを確認し、その後に適用する事でより正確に作業が可能です。

#Dry Runの実施
esxcli software profile update –dry-run -d <パッチファイル>.zip -p <プロファイル名> 
※必ずDry Runで変更されるものを確認して下さい。Profile Updateの場合でもVmware提供のパッチにより新しいドライバが含まれれば更新され、互換がずれてデバイスが使えなくなる可能性があります。 
#パッチの適用
esxcli software profile update -d <パッチファイル>.zip -p <プロファイル名>

★参照
以前のドキュメント、Vmware公式ブログにも詳細がありますので参照ください。
VMware Docs

Vmware ブログ

2017年10月17日火曜日

最新バージョンのFlashでvSphere Web Client(Flash)がクラッシュ

今週(10/16)になって検証環境でvSphere Web ClientがChromeを利用するとFlashのクラッシュで利用できなくなってしまい、
しばらく使ってなかったFirefoxだと回避できてたので今日はそれを利用してましたが、夜になって調べてみると広く問題となっていそうな雰囲気でした。
Williamさんの投稿でも発信されていましたので同じ不具合に困っている方は参照してみてください。














※2017/10/18 追記 : 公式にKBも出たようです
https://kb.vmware.com/kb/2151945?src=vmw_so_vex_ykawa_822

事象自体は最新バージョンのFlashが引き起こしているので、バージョンアップしていなくてそのまま使えているブラウザはしばらくそのまま、
そうでない場合はKB参照しながら古いバージョンを指定するしかなさそうです。

※2017/10/23追記 : Flash Player 27 Betaを入れて回避する方法がKBに追記されました。

vSphereの環境、なかなかバージョンアップを行わない環境も多々ありますが、そのうちWeb Clientでの操作そのものが打ち切られるリスクがそろそろ出てきましたね。

2017年10月9日月曜日

AF vSANで重複排除(Dedup)有効時におこる致命的な不具合の回避パッチ(6.0U3 EP11 および 6.5U1 EP4)

Vmware Virtual SAN(vSAN)利用環境下で、重複排除(Dedup)を有効にしている場合に
チェックサムエラーによるIOエラー、システム停止が発生する可能性があるクリティカルなバグがありそれに対してのパッチが10/5にリリースされていました。
こちらはAll Flash vSAN で 重複排除を有効にしている場合に適用必須となるパッチとなります。

■ ESXi 6.5 EP4

2017年9月4日月曜日

vCSA on vSAN 構成でvDSのみでネットワークを組む際の注意事項

VxRail 管理系VMのバックアップ・リストア方法【バックアップ取得編】
VxRail 管理系VMのバックアップ・リストア方法【リストア・復旧編】

※ これらブログ記事、EMC Community Network のサイト移行に伴いアクセス不可となってしまいました。

上記のDELL EMCのコミュニティのブログに細かいことは記載したのですが、
vSANをベースとしたHCIで、vCenterそのものがvSAN上にあり、かつネットワークがvDS(仮想分散スイッチ)のみで構成されている場合、
vCenterがダウンしていると、通常の設定では新しいVMがvDSのポートグループに接続できません。

こういった非常時の際に、vSAN Ready Node構成で、vCenterをvSAN上に展開する際は、vCenterそのもののバックアップとリストア運用を考慮して「短期-バインドなし(Ephemeral Binding)」のvCSAリストア時用ポートグループを作成しておくことを推奨します
※ Ephemeral Port や 非バインドポートグループなどと呼ばれる事もあります。

短期-バインドなしのポートグループは新規ポートグループの作成時に選択可能です。



vDSの「短期-バインドなし(Ephemeral Binding)」のポートバインディングについては、以下のKBを参照してください。
※短期-バインドなしのポートグループはKBに記載ある通り、非常時のみの利用にとどめてください。

普段使わないポートグループですが、作っておくだけで障害発生時の復旧コストに大きな差が出ます。

※ 2020/12 追記 : 現在、VMware Cloud Foundation など VMware Validated Design (Ver4.1以降) に基づくアーキテクチャでは管理 VM のネットワークに  Ephemeral Port Binding のネットワークの利用、または  Ephemeral Port Binding のポートグループを管理 VM 復旧用に用意する事が推奨されています。

2017年7月8日土曜日

vSphereで iSCSI ストレージを利用する際の考慮点

DECNでのディスカッションで最近のvSphereとiSCSIデータストアの接続構成や、追加設定についてコメントしたのでこちらにも覚え書きとして記録しておきます。

https://community.emc.com/thread/239995

※今回はvSphereとDELL EMC UnityなどのiSCSIストレージをFCファブリックの様にインターフェースをVLANで分け、ポートバインディングを使わない10G iSCSI構成を前提にしています。

FC SANのファブリックを組むようなデザインで、各LUN毎に4path見えるのが性能と耐障害性で推奨と考えています。そのうえでALUA前提、できればMTU9000など組み合わせます。

上記構成時の確認するべきKBをまとめました。

■Unity/VNX: Best Practice for connecting hosts to iSCSI arrays
https://support.emc.com/kb/470899

■UNity/VNX/CLARiiON: Facts, limitations, and recommended settings when using iSCSI
https://support.emc.com/kb/463477

※要Support EMCアカウント。


また、ESXi側では以下のKBも参照・
■DELAYED ACKの無効化
特定のストレージ アレイを使用する ESX/ESXi ホストで読み取りまたは書き込みパフォーマンスの問題が生じる (2080851) | VMware KB
https://kb.vmware.com/kb/2080851

■ポートバインドの考慮(今回の構成は通常ポートバインドは不使用)
ESX/ESXi でソフトウェア iSCSI ポート バインディングを使用する際の考慮事項 (2080447) | VMware KB
https://kb.vmware.com/kb/2080447

2017年5月2日火曜日

正規表現でよく使うパターンの覚え書き

ログの精査などで正規表現で特定文字列の抽出を行う際の頻出パターンのメモ書きです。

指定数文字以上の行に一致

^.{120,}$

指定した文字列を含む行に一致

^.*XYZ123.*$

指定した文字列を含まない行に一致

^((?!XYZ123).)*$

指定した文字列を削除

s / ^(.*)XYZ123(.*)$ / \1\2/;

YYYY/MM/DD 形式の日付表示に一致

(\d{4})/(\d\d)/(\d\d)

HTMLタグに一致

<(.*?)>

URLに一致

(http|https)://[A-Za-z0-9~!@$%&*()\-_=+';:?.,]+(:\d+)?(/?[A-Za-z0-9~!@$%&*()\-_=+';:/?.,])*

メールアドレスに一致

\b[a-z][0-9a-z_.\-\+]*@[0-9a-z.\-]+(\.[0-9a-z_.\-]+)*\.(com|net|org|edu|gov|mil|int|info|biz|name|pro|museum|aero|coop|jobs|travel|mobi|cat|tel|asia|xxx|[a-z][a-z])\b

IPv4アドレスに一致

^((\d|[1-9]\d|1\d\d|2[0-4]\d|25[0-5])\.){3}(\d|[1-9]\d|1\d\d|2[0-4]\d|25[0-5])$

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