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2021年1月15日金曜日

Flash 版 vSphere Web Client 接続端末を Windows Server 2016 で今から新規に作る方法 (Flash EOL その場しのぎの回避方法)

とうとう 2020/12/31 で Adobe Flash のサポートが終了し、2021/1/12 以降はインストール済みの Flash の起動も基本的に実行不可となりました。

※ 古い OS 環境で Flash 32.0.0.371 以前のバージョンなら 2021/1/12 以降起動できなくなる設定を回避できますが、これからの入手は実質不可でインターネット上に落ちているバイナリは改変・改竄されているリスクがあるので絶対にインストールしないでください。

(この後ご紹介する方法は Windows Server 2016 組み込みの Flash を利用する事で回避していますが、当然非推奨かつセキュリティリスクがある運用なのでご注意下さい)

vSphere 6.x の環境も、全ての機能が移行された vCenter 6.7u3 以降の HTML5 版 vSphere Client が使えない場合は従来の Flash 版 vSphere Web Client が必要になる事が多々あるかと思います。

公式には以下の KB と、VMware Japan Blog の方にも回避策が案内されていますが、今後の Web ブラウザのバージョンアップなどでそもそも Flash が全く利用不可になる日も近いと思います。

Windows Server 2016 を新規インストールして臨時の Flash 版Web Client 端末にする

新規に Windows Server 2016 をインストールするとその中には RDSH 用に Flash のバイナリも含まれています。
それを Windows Server 2016 本体にインストールして Flash Web Client を緊急利用する回避策をご紹介します。

※ 手元の環境で確認したところ Flash のバージョンは 22.0.0.209 とかなり古い。
OS のアップデート未適用の運用もそうですが、Flash 自体のセキュリティリスクがあるので本来はこれらの利用は強く非推奨です。


Windows Server 2016 インストーラの入手

幸い、2021年1月時点でも Microsoft の Evaluation Center では Windows Server 2016 の評価版の入手が可能です。

180日の評価版の ISO (または他のフォーマット) を入手し、インストールします。
※ このメディアでインストールした場合、180 日の評価版の終了後も 6 回の rearm が出来るので実質3年くらい使えたりします。

この後、Windows Update などしてしまうと Flash の実行が塞がれてしまうので注意してください。

Windows Server 2016 自身に組み込まれた Flash を有効化する

方法は MS のナレッジにて説明されています。

管理者権限で以下を実行します。

 PS C:\> dism /online /add-package /packagepath:"C:\Windows\servicing\Packages\Adobe-Flash-For-Windows-Package~31bf3856ad364e35~amd64~~10.0.14393.0.mum"
 

すると RDSH 用に組み込まれている Flash が本体で利用できる様になります。



バージョンは 22.0.0.209、セキュリティリスクがあるので本来は利用する事は強く非推奨です。
Flash を IE で有効化した後に Flash 版 vSphere Web Client にアクセスしてみると、2021/1/12 を過ぎても画面の起動が出来ました。

緊急で Flash 版 vSphere Web Client にアクセスしたいが利用できる端末やブラウザが無くて困った、という時の回避策として覚えておいて損はないと思います。

しかしこの運用はセキュリティリスクを伴うので、なるべく早めに HTML5 vSphere Client で機能がフルカバーされる vCenter 6.7u3 以降へのバージョンアップを推奨します。

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