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2018年10月3日水曜日

vSAN 6.6.x、vSAN 6.7.0環境でResync動作時にVMDKを拡張すると不整合が起きる不具合(KB58715)について

9/18にアナウンスされていたvSAN 6.6.x、vSAN 6.7.0における、
「vSAN Resync動作時にVMDKの拡張作業を行うとデータの不整合が起きる」問題に対応したパッチが提供されました。
最新のvSAN環境でVMDKの拡張したかも?という方はご注意ください。

それぞれESXi 6.5u2 EP7 と、ESXi 6.7 EP9で、以下のKBで詳細は記載されています。

Virtual Machines running on VMware vSAN 6.6 and later report guest data consistency concerns following a disk extend operation (58715)
https://kb.vmware.com/kb/58715

vSAN 6.7 - Express Patch 4 Release:
http://kb.vmware.com/kb/58848
ESXi670-201810001 Build 10176752

vSAN 6.6 - Express Patch 9 Release:
http://kb.vmware.com/kb/58852
ESXi650-201810001 Build 10175896


元々、回避策として以下のオプションの無効化が指示されていましたので、
今回のパッチ適用の前に、オプションは無効化しておいた方が良さそうです。
・VMDK のサイズを増やしたことのない場合は
 /VSAN/ClomEnableInplaceExpansion オプションを無効(0)に設定。

・VMDK のサイズを拡張した、または拡張したか分からない場合は
 /VSAN/ClomEnableInplaceExpansion オプションを無効(0)に設定し、
 今回リリースされたESXi 6.5u2EP9、6.7 EP4を適用する。

KBでは丁寧にクラスタに対して全ホスト一括で設定できる様にPowerCLIの1Line scriptも公開されておりました。
Foreach ($VMHost in (Get-Cluster -Name (Read-Host "Cluster Name") |Get-VMHost)) {Get-AdvancedSetting -Entity $VMHost -Name VSAN.ClomEnableInplaceExpansion | Set-AdvancedSetting -Value '0' -Confirm:$false}

とりあえず、VMDKの拡張を実施していない環境であれば急いでパッチを当てる必要は無さそうですが、リスクを排除するために対象バージョンの修正パッチ以降にバージョンアップするまでは、/VSAN/ClomEnableInplaceExpansion は 0 に変更しておくべきです。

また、vSAN 6.6.1、6.7のどちらも修正パッチ適用後は /VSAN/ClomEnableInplaceExpansion は 1 に戻すことが可能です。
全てのホストの修正パッチ適用後は、以下のようなPowerCLIで一括適用が出来ます。

Foreach ($VMHost in (Get-Cluster -Name (Read-Host "Cluster Name") |Get-VMHost)) {Get-AdvancedSetting -Entity $VMHost -Name VSAN.ClomEnableInplaceExpansion | Set-AdvancedSetting -Value '1' -Confirm:$false}

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