同僚達と執筆した VMware vSphere 8.0 Update 3 に対応した技術本、
が、2025年4月23日に翔泳社様から発売されます。
待たせたな!
— ((yuki)|(kwmt)|(kawaman)) (@yuki_kawamitsu) February 21, 2025
「VMware vSphere 徹底入門」が4月23日 に出ます!https://t.co/nQDREdjfDx
VMware 徹底入門 第4版 (6.0対応)から約10年、だいぶ時間が空きましたが、vSphere 8.0 U3 を軸に様々なナレッジを詰め込みました
表紙は猛禽類ではなく孔雀🦚、孔雀本です🦚#VMware #vSphere #VCF
前回の VMware 徹底入門 第4版 は2015年11月発売で vSphere 6.0 Update 1 対応でしたので、間に 6.5、6.7、7.0 のバージョンを挟んで約10年ぶりになります。
書籍名は「VMware」のブランドでカバーする範囲が広くなり過ぎたことと、VMware Cloud Foundation (VCF) が現在のブランディングの中心で、流石に今ここまで広げると収集がつかなくなってしまうため、
範囲を明確にする意味と、前版から10年、3つのメジャーリリースがあいてて様々なアップデートに言及する必要があり、改訂・改版ではなく、「VMware vSphere 徹底入門」として新しいスタートを切る形にしました。
内容について
第4版までの VMware 徹底入門のコンセプトを引き継ぎつつ、この VMware vSphere 徹底入門ではより実際の設計、運用のヒントになるベストプラクティスな要素を多く取り込み、
この10年間、vSphere 6.7 〜 7.0 で実装された重要な機能や特長についても解説に含めました。
「vSphere に絞った」と書きましたが、それでも以前と比べて膨大な機能があるため、「重要な機能」と、「是非活用して欲しい機能」をピックアップしたつもりです。
章(Chapter)と節までの内容を列挙すると以下のコンテンツになります。
内容的には全15章構成ですが、1章〜3章が入門編、4章〜8章が技術詳細編、9章〜15章が機能と運用編、といった流れにしました。
■ 入門編
Chapter 1 サーバー仮想化技術の概要
1.1 仮想化とは
1.2 VMware vSphereの概要
Chapter 2 vSphereクラスタの導入準備
2.1 公式サイト
2.2 vSphereライセンスモデル
2.3 VMwareソフトウェアのサポートライフサイクルとバージョンナンバリング
2.4 インストールの準備
2.5 ソフトウェアの入手方法
Chapter 3 vSphereクラスタの導入
3.1 本章における構成と導入の流れ
3.2 ESXiのインストールと初期設定
3.3 vCenter Serverのインストールと初期設定
3.4 vSphereクラスタの基本セットアップ
3.5 vSphere Clientを利用した基本動作
■ 技術詳細編
Chapter 4 仮想マシン
4.1 仮想マシンとゲストOS
4.2 仮想マシンの作成と管理
4.3 vSphere環境への仮想マシンの取り込み
Chapter 5 CPUとメモリの仮想化
5.1 vSphereにおけるCPUの仮想化
5.2 メモリの仮想化
5.3 リソースの共有/予約/制限
Chapter 6 ストレージの仮想化
6.1 vSphereにおけるストレージ
6.2 vSphereのストレージ従来型アーキテクチャ
6.3 Software-Defined Storage
6.4 vSphere Virtual Volumes(VVOL)
6.5 ストレージマルチパス
6.6 ファイバチャネル(FC)ストレージとの接続
6.7 iSCSI ストレージとの接続
6.8 VAAI(vStorage APIs for Array Integration)
6.9 NVMeプロトコルによるストレージ接続
6.10 vSphere ストレージ設計のベストプラクティス
Chapter 7 vSAN
7.1 vSANのアーキテクチャ
7.2 vSANが提供するメリット
7.3 vSANハードウェア
7.4 vSANネットワーク
7.5 vSANを構成するソフトウェアアーキテクチャ
7.6 vSANストレージポリシーとデータ配置
7.7 vSANのストレージI/Oアーキテクチャ
7.8 vSANの運用と管理
7.9 vSANの推奨構成
7.10 その他のvSAN 機能
Chapter 8 ネットワークの仮想化
8.1 ネットワーク仮想化の基本
8.2 可用性・パフォーマンス向上とトラフィックの制御
8.3 仮想ネットワーク環境の運用とトラブルシューティング
■ 第3部 : 機能と運用編
Chapter 9 vSphereクラスタの機能と管理
9.1 vSphereクラスタ
9.2 高可用性(High Availability)
9.3 vSphere vMotion
9.4 vSphereクラスタのリソース管理と動的配置による最適化
9.5 vSphere Fault Tolerance(FT)
Chapter 10 vSphereのライフサイクルとコンテンツ管理
10.1 vSphereのライフサイクル管理とバージョンアップ
10.2 Host ProfilesとConfiguration Profiles
10.3 コンテンツライブラリ
Chapter 11 vSphereクラスタの運用と監視
11.1 健全性監視
11.2 ログ管理・運用
11.3 vSphere環境のバックアップ・リストア運用
11.4 パフォーマンスモニタリング
11.5 vSphereを操作するCLI・API ツール
11.6 vSphereトラブルシューティング
Chapter 12 vSphere IaaS control planeの導入
12.1 コンテナとは
12.2 Kubernetesとは
12.3 vSphere IaaS control planeについて
12.4 vSphere IaaS control planeのアーキテクチャ
12.5 スーパーバイザーの有効化
12.6 スーパーバイザーの利用
12.7 TKGクラスタの管理
Chapter 13 vSphere IaaS control planeの活用
13.1 VMware Tanzu CLI
13.2 vSphereならではのKubernetes拡張機能
13.3 vSphere IaaS control planeの運用
Chapter 14 vSphereのセキュリティ
14.1 セキュリティの強化概要
14.2 vSphere環境のセキュリティ強化
14.3 ユーザー管理とアクセス制御
14.4 ESXiの保護
14.5 vCenter Serverの保護
14.6 vSphere Native Key Provider
14.7 仮想マシンの保護
14.8 ストレージの保護
Chapter 15 VMware Cloud
15.1 vSphereを利用したデータセンターのデザイン
15.2 VMware Cloudの概要
15.3 代表的なVMware Cloudのサービス
15.4 VMware HCX
興味が湧いた方、ぜひ書店で手にとって内容を見ていただければと思います。
様々な観点でカバーしたつもりですが、書籍のページ数の都合上、割愛してしまった内容も多数あります。
その辺りは公式ブログや、今後のイベント・セミナーでフォローアップ情報を提供しつつ、今後も続編の出版につなげられるように頑張りたいと思います。
※ 私が担当した箇所、多々あるのですが、6章ストレージ、7章 vSAN、14章 セキュリティの他、ちょいちょいこの Blog に出てきた文言や図があれば、そこは私が書いていると思います…