※ 2024年11月 Update : VVF 付属の vSAN ライセンスが 0.25 TiB に拡大し、vSAN Add-on ライセンスと合算可能になりました
※ 2024年5月 Update : SPD 記載の条件が変更となり、SDDC Manager を利用しない手組環境では同一 vCenter 配下に VVF と VCF のライセンスの混在がサポートされます
2023年11月に VMware が Broadcom に買収され、ライセンスが大幅に変更となっています。
年末からここ数ヶ月で多数のアップデートが入ったことでネット上の情報を見ているといくつか古いまま情報もありますので、公式情報を元に確認できているライセンスの「考え方」や「カウント方法」をまとめます。
※ 本投稿では vSphere Foundation (VVF) と Cloud Foundation (VCF) のコアライセンスについてまとめていますが、その他の Add-on ライセンスについては別途整理する予定です。
Broadcom の会社として変更となるライセンスに関する背景や方針は以下の公式 Blog にて説明されているのでこちらを参照願います。
- A changing market landscape requires constant evolution: our mission for
VMware
customers
https://www.broadcom.com/blog/a-changing-market-landscape-requires-constant-evolution-our-mission-for-vmware-customers - VCF go-to-market strategy: your top questions
addressed
https://www.broadcom.com/blog/vcf-go-to-market-strategy-your-top-questions-addressed
色々と変更となる点で皆様思うところはあるかと思いますが、価格・販売に関しては担当営業の方、またはパートナー様にお問い合わせください。
※ 記事内のいくつかの VMware 公式サイトリンクは 5/6 以降に新しい Broadcom 側のシステムに切り替わりが予定されております。5/6 以降で判明した新しいリンクへは順次変更をかける予定ですのでリンク切れの際はご容赦ください。
- VMware Support Transition to Broadcom
(319284)
hhttps://knowledge.broadcom.com/external/article/319284 - VMware
Licensing Transition to
Broadcom
https://knowledge.broadcom.com/external/article?articleNumber=282163
以下、長文なので見出しへのリンクを追加しておきます。
従来の VMware ライセンスと新しい VMware by Broadcom ライセンスの違い- 新旧ライセンスのざっくりした比較
- ライセンス単位
- サポート・アップグレード権 (Support & Subscription : SnS)
- 新しいサブスクリプションライセンスは従来通り "ライセンスキー"を使用
- インターネット接続要件
- 代表的な製品例
- 新しいライセンスのルールが知りたいときに参照するドキュメント
- 新しいコアライセンスのカウント方法・カウント対象
- VVF / VCF ライセンスに含まれる vCenter の扱い
- VVF / VCF ライセンスキーの適用可能範囲
- vSAN TiB のカウント方法
- VCF に含まれる vSAN TiB と vSAN TiB Add-on ライセンスのカウント方法
- TiB と TB の違いについて
- 既存 vSAN クラスタから KB 95927 添付の PowerShell モジュールで必要ライセンスを確認してみる
- VVF に付属する 100GiB のトライアルライセンスの使い方
- サブスクリプション コアライセンスのダウングレードと既存クラスタの拡張について
- 既存永続ライセンスキーとダウングレードしたサブスクリプションライセンスキーの結合は不可
- 既存永続ライセンスが適用されたクラスタの拡張にダウングレードしたサブスクリプションキーを利用する
適切なライセンス数サイジングのためにアセスメントの活用
従来の VMware ライセンスと新しい VMware by Broadcom ライセンスの違い
従来の永続ライセンス (Perpetual License) と vSphere+ や VCF+ などの従来のサブスクリプションと、新しい VMware by Broadcom のサブスクリプションライセンスは似ている部分と全く異なる部分があります。
従来のライセンスは全て販売終了となり、今後は新しい VMware by Broadcom としてのライセンス (vSphere Foundation や Cloud Foundation など)に切り替わります。
- VMware by Broadcom Dramatically Simplifies Offer Lineup and Licensing
Model
https://news.vmware.com/company/vmware-by-broadcom-business-transformation - VMware End Of Availability of Perpetual
Licensing and SaaS Services (309138)
https://knowledge.broadcom.com/external/article/309138 - VMware End Of Availability of Perpetual Licensing and SaaS
Services
https://blogs.vmware.com/cloud-foundation/2024/01/22/vmware-end-of-availability-of-perpetual-licensing-and-saas-services/
新旧ライセンスのざっくりした比較
ライセンス単位
新しいライセンスの一番の違いとして、従来は CPU 単位 (1CPU 辺り 32 コア単位) に1ライセンスでカウントしていたものが、サーバーに搭載される物理 CPU が持つ物理コア数によりライセンスがカウントされます。
このコア単位ライセンスは 1 CPU あたり最小 16 コアが必要となります。